![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/07/23-07-28-10-40-42-293_deco.jpg?resize=883%2C1024&ssl=1)
バルールという美術用語
こんばんは。
ひだまり絵画教室の駒形です。
今回のぬり絵は、主役を決めてから
配色を考えてみましょう!
美術用語で「バルール」という言葉がありますが
どんなことをいうのか・・・?
分からないと思います。
でも!大丈夫です。
配色をマスターすれば、このバルールという意味も
分かりますので
まずは、
以前に紹介した、こちら ↓ の記事を読んでみてくださいね。
こちらの記事で見本に塗った、ぬり絵を
今回もまた、使用していますので
その、違いを見比べてみてください。
以前に紹介した記事の中のぬり絵は ↓ こちらになります。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2022/07/e40c36e0575b697855e56bf090221ce7.jpg?resize=677%2C786&ssl=1)
この時の配色では
右上の鳥を主役に決めて
配色を考えたので、右上の鳥がグリーンで
他は、赤系から青系の色味でまとめて
あります。
そして、
今回は
画面下にいる、鳥を主役として決めて
配色を考えてみました。
それが、こちら ↓ になります。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/07/23-07-28-10-40-42-293_deco-1.jpg?resize=883%2C1024&ssl=1)
どうでしょう。
2枚を並べると、違いが分かると思いますが
配色で全く違う印象になりますよね。
それから
主役も変わりましたよね。
今回の配色は、主役の鳥はコバルトブルーにして
それ以外はオレンジ色を基調として
まとめてみました。
ここでは、
主役がコバルトブルーなので、青の反対色である
オレンジを全体的にちりばめてみたわけです。
画像では
色味がピンクがかって見えますが
かなり、オレンジ色の薔薇になっていますよ。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2022/07/e40c36e0575b697855e56bf090221ce7.jpg?ssl=1)
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/07/23-07-28-10-40-42-293_deco-2.jpg?resize=883%2C1024&ssl=1)
主役を決めなくてはいけない理由
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2020/11/Pink-Mothers-Day-Blog-Banner-15.png?resize=560%2C315&ssl=1)
絵画は必ず、主役を決めて、主役が引き立つような
配色や構図を考えます。
この、主役を引き立たせるような配色を
考えるうえで欠かせないのが「バルール」なのです。
バルールとは
簡単に言うと、色の強弱のことで
風景画を描くときには
遠くの物は輪郭やコントラストを
ぼかしたり
色の明暗の落差をなくして
ぼんやりを描きますよね。
また、手前の物ははっきりと、鮮やかに
コントラストを付けて描きます。
これが、バルールということで
バルールがあっているとか、狂っているなんていいます。
遠近を同じバルールで描くと
遠近感が無くなり、平面的な文様になります。
参考作品
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/07/c08d308c2b04d0ceecb7cfdc63e77efd.jpg?resize=450%2C473&ssl=1)
「受胎告知」
バルールがなくて、文様的な絵画の作品を探してみました。
こんな感じでしょうか・・・。
大昔のヨーロッパ中世の絵画は平面的で模様みたいです。
バルールについて
分かりやすく書かれた本は、↓
こちらがおすすめです!☺ とても詳しく書かれていますよ。
巨匠に学ぶ 配色ほ基本 名画はなぜ名画なのか?
視覚デザイン研究所 定価(本体1900円+税)
ぬり絵だから、絵画の知識は必要ないでしょ!って
言わないで、ぜひ 読んでみてほしいです。
ぬり絵、楽しくなりますよ。
まとめ
ぬり絵は、ただ、思考を停止して色鉛筆を動かすだけでも
楽しいと思いますが
絵画をほんの少しでも
学ぶと、もっと楽しくなります。
図柄を眺めて
主役を考えて
配色を考えて
そして
イメージどうりに仕上がったら楽しいです。
色の重ね合わせでできる色を楽しんだり
コツコツ、決めたとおりに色を塗っていくことで
生活にリズムと張りがでます。
他の方の作品に刺激を受けたり
自分では、発想もしなかった作品に驚いたり
作品を介して、絵の友人ができたり・・・と。
何かしら いつもの生活に変化が起きてくるはずです。
たかがぬり絵 されど ぬり絵
ですよ!!!
何か 趣味を探していらっしゃる方
ぬり絵 始めてみませんか?
主役を決めて塗る「ぬり絵」を紹介しました。
今回もぜひ! ためしてみてくださいね~☺。
お勧めのぬり絵book
ぐっすり眠れる不思議なぬり絵
シリーズでたくさん出ていますので、ご自分の好みでチョイスされてみてください。