【ぬり絵の塗り方】ただ塗るだけじゃもったいない☆巨匠のすごさが分かる色彩心理とは?

レンブラント作
「風車」

色彩心理とは

こんばんは、駒形です。

今回の記事はちょっと長めなので

暇なときに、少しづつ読んでみてください。



あなたは色彩心理という言葉をご存じですか?

色彩心理学なら聞いたことあるかもしれませんね。

赤は情熱的とか・・・

色から連想したり、印象を感じたりすることを

色彩心理学と言うそうです。




その、心理学とは違いますよ。


色彩心理とは、

絵を描くときに隣に置いた色の影響を受けて

実際の色が変化して見えることを

色彩心理 と、いいます。


これ、始めて聞きましたか?


この「色彩心理」という言葉は色彩検定3級テキストの中で出てきます。


対比とか

同化とか

色彩心理にもいろんな種類があります。


その中で今回の記事でご紹介するのは

色陰現象というものです。


色陰現象とは

↓ 下の画像をご覧ください。

色彩検定3級テキストから画像をお借りしました。

例えば、灰色の周りが赤で囲まれていると、中の灰色は

反対色の緑みがかって見える、というものです。

左側の図をご覧ください。


同様に、黄色で囲まれた灰色は反対色の紫色がかって見えます。

一番上の図をご覧ください。


そうなんです!

色って、隣にある色の影響を受けて

違って見えることがあるんですよね・・・。

これ、知っていると絵を描くときに本当に役にたちます。




ぬり絵も自分が思ったように色を塗るには

やっぱり、色彩の知識は欠かせないのです。



絵を描くには必須の色彩の知識なのですが

公の教育機関では学ばないので

色の知識があったら

もっと楽しく絵を描けるとおもいませんか?

ぬり絵も同じなんですよ。

昔の画家は色彩心理を利用して色数をカバーしていた

昔の画家  というと

最初の画像の油絵を描いた「レンブラント」という画家を

ご存じでしょうか?

レンブラントは17世紀のオランダ美術の黄金期だった

バロック期を代表する画家です。


このころは

今のようにたくさん色数がなくて

青色は、ラピスラズリという宝石を砕いて

青の絵の具として使用していたそうです


この、ラピスラズリ。高価なものなので

なかなか青色は使えなかったそうなんですね。


それで

このころの時代の画家は、グレーを空に塗って

先ほどお話した、色陰現象を利用して青色に見せて絵を描いていたそうなんです。


ぬり絵で色彩心理の一つ、色陰現象を試してみましょう

この、色陰現象をぬり絵で試してみましょう。



こちら ↓ は私が塗ったぬり絵になります。

空の色、違和感のない、空の色に見えますよね。


でも、灰色で塗ってあるんです。


どう見ても、水色にしか見えないですよね。

最初、灰色から塗っていったので、最初は空なのに灰色で塗って大丈夫かな?

と不安になりましたが

塗り進めていくうちに、何と!!!  水色になったんですよね。

これ、水色の反対色である

オレンジから茶系を灰色の周りに意識して

多用して塗ったことで、色陰現象が起きて、灰色が青みがかって見えたからなのです。

色彩心理を学ぶと思い込みで見ていることに気が付ける

色に関する思い込み

たくさんあると思うのです。


よくあるのが、絵を始めたばかりの初心者の方は

奥の物は黒くなり、手前の物は白くなる

そう、思い込んでいます。

頭の中で黒=くらい

白=明るい

そんな図式があるからなんだと思います。


でも、絵を描いていると

洞察力が高まってくると、そうではないことに気が付いてきます。



絵を描くことは

思い込みをはずしていく作業なのです。


色彩心理を知って色を塗ると絵が上手くなる

こうした、色彩心理を学ぶと

上手な絵を描くことができるようになります。

色彩検定?

私には関係ないわ!!!



色彩検定は勉強しなくても

好き勝手に絵を描くのが(ぬり絵を塗る)楽しいから

それでいい。



そう、思っている方もいらっしゃるかと思いますが

色彩学を学んで

色彩の知識があった方が  もっと   もっと

楽しめます♥



色彩心理の種類

色彩心理には、その他にも

対比や同化といったものがあります。



そうした色彩心理を利用して描いている画家は

印象派のモネやゴッホやスーラといった画家たちなのです。


どうですか?

こういったことが分かると

印象派の絵にも興味がわいてきませんか???

同化の色彩心理を利用して描かれた、スーラの作品です。

印象派の画家、モネの作品です、色彩心理の対比を利用して描かれています。

まとめ

今回は、色彩心理の中の一つ、色陰現象についてご紹介してみました。

絵は、目の前の物をキャンバスに描き移すだけと思って

いるひともいますよね。

昔の私もそうでしたよ。



だけど、

人間の目や認識って曖昧なもので

周りの環境で見え方って変化してしまうんですよね。



その、認識に気が付いた瞬間や

見えなかったものが見えた時

他の人の認識が分かった時

そんな瞬間を与えてくれる(気づきを与えてくれる)絵画は本当に面白いのです。


そんな、気づきをぬり絵をしながら

たくさんのひとにも

学んでほしくて

ぬり絵で学ぶ色彩学をいうメソッドを考案しました。

たくさん描いて

たくさん学んで


じんわりと感じる面白さを

これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。




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