![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/08/4c9f712fd4cefac903f683aaf2fb22a6.jpg?resize=1024%2C854&ssl=1)
「風車」
色彩心理とは
こんばんは、駒形です。
今回の記事はちょっと長めなので
暇なときに、少しづつ読んでみてください。
あなたは色彩心理という言葉をご存じですか?
色彩心理学なら聞いたことあるかもしれませんね。
赤は情熱的とか・・・
色から連想したり、印象を感じたりすることを
色彩心理学と言うそうです。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/07/1405962.jpg?resize=1024%2C768&ssl=1)
その、心理学とは違いますよ。
色彩心理とは、
絵を描くときに隣に置いた色の影響を受けて
実際の色が変化して見えることを
色彩心理 と、いいます。
これ、始めて聞きましたか?
この「色彩心理」という言葉は色彩検定3級テキストの中で出てきます。
対比とか
同化とか
色彩心理にもいろんな種類があります。
その中で今回の記事でご紹介するのは
色陰現象というものです。
色陰現象とは
↓ 下の画像をご覧ください。
色彩検定3級テキストから画像をお借りしました。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/08/21-07-28-11-39-23-043_deco.jpg?resize=1024%2C1024&ssl=1)
例えば、灰色の周りが赤で囲まれていると、中の灰色は
反対色の緑みがかって見える、というものです。
左側の図をご覧ください。
同様に、黄色で囲まれた灰色は反対色の紫色がかって見えます。
一番上の図をご覧ください。
そうなんです!
色って、隣にある色の影響を受けて
違って見えることがあるんですよね・・・。
これ、知っていると絵を描くときに本当に役にたちます。
ぬり絵も自分が思ったように色を塗るには
やっぱり、色彩の知識は欠かせないのです。
絵を描くには必須の色彩の知識なのですが
公の教育機関では学ばないので
色の知識があったら
もっと楽しく絵を描けるとおもいませんか?
ぬり絵も同じなんですよ。
昔の画家は色彩心理を利用して色数をカバーしていた
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2021/05/4804171_s.jpg?resize=640%2C486&ssl=1)
昔の画家 というと
最初の画像の油絵を描いた「レンブラント」という画家を
ご存じでしょうか?
レンブラントは17世紀のオランダ美術の黄金期だった
バロック期を代表する画家です。
このころは
今のようにたくさん色数がなくて
青色は、ラピスラズリという宝石を砕いて
青の絵の具として使用していたそうです
この、ラピスラズリ。高価なものなので
なかなか青色は使えなかったそうなんですね。
それで
このころの時代の画家は、グレーを空に塗って
先ほどお話した、色陰現象を利用して青色に見せて絵を描いていたそうなんです。
ぬり絵で色彩心理の一つ、色陰現象を試してみましょう
この、色陰現象をぬり絵で試してみましょう。
こちら ↓ は私が塗ったぬり絵になります。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/08/21-07-27-17-26-59-572_deco.jpg?resize=887%2C1024&ssl=1)
空の色、違和感のない、空の色に見えますよね。
でも、灰色で塗ってあるんです。
:
:
:
:
:
どう見ても、水色にしか見えないですよね。
最初、灰色から塗っていったので、最初は空なのに灰色で塗って大丈夫かな?
と不安になりましたが
塗り進めていくうちに、何と!!! 水色になったんですよね。
これ、水色の反対色である
オレンジから茶系を灰色の周りに意識して
多用して塗ったことで、色陰現象が起きて、灰色が青みがかって見えたからなのです。
色彩心理を学ぶと思い込みで見ていることに気が付ける
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2023/08/22812706.png?resize=986%2C1024&ssl=1)
色に関する思い込み
たくさんあると思うのです。
よくあるのが、絵を始めたばかりの初心者の方は
奥の物は黒くなり、手前の物は白くなる
そう、思い込んでいます。
頭の中で黒=くらい
白=明るい
そんな図式があるからなんだと思います。
でも、絵を描いていると
洞察力が高まってくると、そうではないことに気が付いてきます。
絵を描くことは
思い込みをはずしていく作業なのです。
色彩心理を知って色を塗ると絵が上手くなる
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2021/01/1b9f205eac8291405fdeea5da413304d-1024x683.jpg?resize=1024%2C683&ssl=1)
こうした、色彩心理を学ぶと
上手な絵を描くことができるようになります。
色彩検定?
私には関係ないわ!!!
色彩検定は勉強しなくても
好き勝手に絵を描くのが(ぬり絵を塗る)楽しいから
それでいい。
そう、思っている方もいらっしゃるかと思いますが
色彩学を学んで
色彩の知識があった方が もっと もっと
楽しめます♥
色彩心理の種類
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2021/01/a0e0fedcddeb0d6ce7e5c8be3b72acdc-802x1024.jpg?resize=802%2C1024&ssl=1)
色彩心理には、その他にも
対比や同化といったものがあります。
そうした色彩心理を利用して描いている画家は
印象派のモネやゴッホやスーラといった画家たちなのです。
どうですか?
こういったことが分かると
印象派の絵にも興味がわいてきませんか???
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2022/07/4a7813d1c8f7785250306a7172bd7ff0-1024x575.jpg?resize=1024%2C575&ssl=1)
同化の色彩心理を利用して描かれた、スーラの作品です。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/23159d041b3dab91606018f96705edaa.jpg?resize=1024%2C834&ssl=1)
印象派の画家、モネの作品です、色彩心理の対比を利用して描かれています。
まとめ
今回は、色彩心理の中の一つ、色陰現象についてご紹介してみました。
絵は、目の前の物をキャンバスに描き移すだけと思って
いるひともいますよね。
昔の私もそうでしたよ。
だけど、
人間の目や認識って曖昧なもので
周りの環境で見え方って変化してしまうんですよね。
その、認識に気が付いた瞬間や
見えなかったものが見えた時
他の人の認識が分かった時
そんな瞬間を与えてくれる(気づきを与えてくれる)絵画は本当に面白いのです。
そんな、気づきをぬり絵をしながら
たくさんのひとにも
学んでほしくて
ぬり絵で学ぶ色彩学をいうメソッドを考案しました。
たくさん描いて
たくさん学んで
じんわりと感じる面白さを
これからも楽しんでいただけたら嬉しいです。