ポインセチアを描こう!バチック技法と色の重ね塗り

バチック技法を使って「ポインセチア」を描いてみよう!

 

12月になると、花屋さんでよく見かける「ポインセチア」ですが

ひだまり絵画教室では、このポインセチアを

毎年、生徒さんたちに描いてもらっています。

昨年は、葉っぱが真っ赤なものを描きましたが

今年は、赤の中に少しだけ、ピンク色のまだら模様が入った

ポンセチアを選びました。

 

バチック技法とは

 

絵画の技法はたくさんありますが

今回は、保育園・幼稚園の頃からなじんでいる

はじき絵を使って描いていきます。

 

クレヨンで描いた後に

水彩絵の具を塗ると・・・

 

 

水彩絵の具の水分が、クレヨンの油分の部分ではじかれて

クレヨンで描いた模様が浮き出てきます。

 

この、技法、バチック技法と言います。

 

今回はクレヨンではなくて

ろうそくを直接、画用紙に塗ることで

水彩絵の具の水分をはじかせて

絵を描きました。

 

こども色彩学コースの生徒さんたち、

バチック技法を使って素敵な

ポインセチアを描きましたよ。

 

小学1年生の生徒さんも、

今回初めての挑戦でしたが

かわいらしい、ポインセチアが描けました!

 

この、蝋を塗った部分が目で見えないので

多少のコツがあるのですが

これを使う事で、

筆だけでは表現できないニュアンスが出るので、

良かったら、参考にポインセチアの絵を描いてみて下さい!

 

ポンセチア制作過程の紹介です!

 

今回、ポンセチアは【赤】が主役になると思います。

鉛筆で下書きをしたところ。

 

この、【赤】を直接画用紙に絵の具で塗っても

良いのですが・・・・。

 

さらに、きれいに【赤】を発色させたい場合には

まず、最初に【黄色】の絵の具で

下塗りをしておくといいんです!

こんな感じにラフに塗っちゃって大丈夫。

 

これ、思いつかないんじゃないでしょうか?

水彩だから、下から溶け出してしまわないの?

そう、思いますよね?

 

 

大丈夫!!

黄色はあまり、他の色に響かないので

下地として塗っても大丈夫なんですよ。

 

黄色をあらかじめ塗っておくことで

画用紙の冷たい感じの【白色】を緩和することができますしね。

 

そうしたら・・・。

今度は、ポンセチアのピンクのまだら模様を塗っていきます。

ピンクは

絵の具のピンク色でもいいのですが

私は、今回は、ベージュと少しの赤を混ぜて色を作りました。

 

今回使用している絵の具は

サクラマット水彩の学童用絵の具なので

多少、不透明な感じになりました。

 

その上から

いよいよ、ろうそくを直接、まだらの部分にぐりぐりと

塗っていきます。

 

見えないですが、そこは勘で、塗っていきます!

 

塗り終わりましたら

次は、【赤】でポインセチアの赤の葉っぱ部分を塗ります。

 

こうすると、きれいな赤が発色しているのが

分かりますよね。

 

隙間からちらちらと黄色が見えて

明るい印象にしてくれます。

 

赤が塗り終わったら

今度は葉っぱです。

葉っぱは、レモンイエロー(冷たい黄色)とみどり色

混色して塗りました。

さらに、影の部分に【青】で

加筆しています。

 

最後は、背景ですが

ポインセチアの色味が引き立つように

私は【ぐんじょういろ】を選んでみました。

蝋の部分がはじいて

画用紙の白や

下地に塗った【黄色】がちらちらと出てきて

華やかな印象になります。

 

バチック技法

他にも、塗りたくない部分にあらかじめ塗っておくことで

筆で塗るときのはみだしを防ぐことができます。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

ポインセチアは一見難しいように感じると思いますが、

コツをつかんでしまえば意外と簡単に描けます。

 

写真みたいに描こうとしないで

葉っぱの生えている方向をよく観察して

特徴を捉えて描くと、描きやすいですよ。

 

少しぐらいはみ出しても

形が合っていなくてもOK!

ポインセチアの華やかな感じを画面いっぱいにのびのびと

表現すればいいんです。

 

毎年同じモチーフを描くのは

昨年と比べて

成長が分かるから。

 

感じ方も

描き表し方も変わるので、比べてみることもまた楽しいものです。

来年は、どんないろのポインセチアを描こうかな?

 

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