![色の表の画像](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/6ac0802b11d98f704bdae7f89e4f905a.jpg?resize=560%2C315&ssl=1)
三原色を組み合わせて色を作るときの決まりって何?
こんにちは。
の記事で、混色の事についてお話しをしましたが
今回はさらに具体的にご紹介したいと思います。
混色をするときに、
何かしらの「決まり」のようなものがあったほうが、
考え込む時間がなくなって、時間の節約になるし、絵具を無駄にしなくて済みますよね。
それから
一度作業を中断して、また作業をするときに前に塗った色ってどんな色を使ったっけ?と忘れてしまうことがあっても、
この、混色を作るには何色と何色を・・・という決まりを知っていると
また、同じ色を作ることが簡単にできます。
そこで
まず、三原色を組み合わせて混色をするときの「きまり」についてお話ししていきますね。
三原色には、温かい色味・冷たい色味があります。
色のサークル(色相環)をもとに考えると分かりやすいです。
赤と言っても青に近い赤と、黄色に近い赤の2つの種類の絵具が絵具セットの中に入っています。
同じように、黄色も青に近い色の黄色と赤に近い黄色が2つ絵具セットにはいっています。
青も同様です。
こんなふうに、絵具セットには赤・青・黄色がそれぞれ2つは入っています。
油絵の具・アクリル絵の具・透明水彩絵の具・不透明水彩絵の具といろんな画材がありますが、
どれも、三原色は2つずつ、入っています。
それから、メーカーもいろいろなメーカーが絵具を作って販売していますが、
どのメーカーにも、三原色は2つずつ入っています。
私が使っている
アクリルガッシュ(アクリル絵の具の不透明版)を使って
色の見本を作ってみたので
これで説明をしていきたいと思います。
私はこの絵具を持っていたのでこれで説明するのですが、
あなたの普段使っている絵具でも同じように考えるといいので、必ずこのメーカーの物じゃなくちゃだめ、という事ではありません。
メーカーによって、色ぞろえが違うのですが、
三原色である、赤・青・黄・は必ず2種類ずつ入っているので、自分で使ってみて使いやすいものを選んでみてください。
![ターナーアクリルガッシュの画像](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/05a27d036e8888a4216d427d71a82aa3.jpg?resize=393%2C186&ssl=1)
商品名は「ターナーアクリルガッシュ」です。
18色入りのものになります。
中身はこんな↓↓↓感じになっています。
![](https://i1.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/c7f06701c14a9c599931389277dc08a1.jpg?fit=750%2C374&ssl=1)
この中から、赤を2つ、青を2つ、黄色を2つ選んで
![](https://i1.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/f2b21f2ab591a0e70262655fc5f64ee1.jpg?fit=750%2C754&ssl=1)
こんな↑↑↑風に、色相環で並んでいる順番に並べてみました。
マンセルカラーシステムでは、黄色が真上にきます。
そして、右周りに黄緑、緑、青みどり・・・というようにグラデーションで
色味が変化していって
また、黄色に戻るようなリング(輪)になります。
*マンセルカラーシステムとは・・・色を色相と明度と彩度から、数値でデーターで表して、体系的に表に表したものを言います。
色相・明度・彩度の3つを色の3属性と言います。
色相はどんな色味であるか、という事。
明度は、その色味の明るさの度合いの事。
彩度は、その色味の鮮やかさの度合いのことで、白や灰色、黒が混ざった状態ではない、純粋な色味が一番彩度が高いといいます。
この色相・明度・彩度の3つを体系的に表に表したものをマンセルカラーシステムといいます。
赤・青・黄色の中から、2色を混色をして、出来る色を「二次色」といって。
オレンジ・緑・紫の3つの色を作ることができます。
この三色は、
色相環の位置は、赤・青・黄のそれぞれの真ん中になります。
この2次色を作るときに、きれいな色を作りたい時は
色相環で、近い色どうしを混色することがポイントです!
反対に色相環で遠い色どうしを混色してしまうと
くすんだ、鈍い感じの色味になってしまいます。
だけど、その色が混色に失敗した色ではなくて、影や色味を少し暗く、濁った感じにしたいときに使うといいのです。
それを
分かりやすく伝えるために↓下のような
図に表してみました。
![色相環の画像](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/6ac0802b11d98f704bdae7f89e4f905a.png?resize=590%2C332&ssl=1)
赤と黄を混ぜた二次色のオレンジ色は
色相環で近い色どうしを混色すると、きれいなオレンジができました。
遠い色どうしを混色すると、オレンジ色はできましたが、近い色どうしと比べるとちょっと、
明るさが低いオレンジができることが分かります。
おなじように
緑色も色相環で近い黄色と青は、きれいな緑色ができますが。
遠い色どうしはくすんだ感じの色味になります。
緑いろの場合は、上の色を光の当たっている葉っぱの色塗るときに使い、下の色を
影の葉っぱを塗る時に使うといいですね。
紫も、同様です。
色相環で近い色の赤と青を混色すると綺麗な紫色になります。
だけど
二次色の場合、実際は絵具のセットの中に、調合済みの絵具のチューブが入っているので、
そのチューブの絵具を使うことがほとんどです。
絵の具のセットでは、
絵の具のチューブの数が多くなるほど、混色して色をつくらなくても最初から、作った色がチューブに入っています。
チューブに最初から用意してある絵の具を使うのが一番発色が良く、きれいな色だなので、これを使用いますが
混色をする上での考え方を学ぶ上で
赤と青を混色すると紫色が作れる、ということを知っていることは、
混色をするときの応用が利くので
知識(理屈)として知っておくと、無数の色味を作っていく上でとても役に立ちます。
中間の色(中間色)を作るときに
この考え方はとても大切になりますので、覚えておくと便利ですよ~。
中間色とは何ですか?
![中間色って何?の文字画像](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/ca90aa6765123f396ea28e6103ff8a7e.jpg?resize=560%2C315&ssl=1)
中間色が作れるようになると、表現の幅がぐんとひろがりますよ!
中間色とは、
チューブから出したそのままの色に、白・黒・灰色・補色・を足してできた
色のことを総称していいます。
色味を感じられる色から無彩色のグレー(灰色)まで、たくさんの明るさの度合いの色が存在していますが
その、無数の色味を混色によってつくることができるようにするといいのです。
この、混色の基本を理解していると
どんな絵具でも、色鉛筆で混色をするときでも
迷わなく、作業もスピーディに行うことができます。
混色表ってなんですか?混色をシュミレーションしてみましょう。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/90fda62b13c84f9e2ff5882979710e99.jpg?fit=750%2C536&ssl=1)
↑の画像は水彩色鉛筆(ファーバーカステル)で色相環を作ってみました。
混色するとどのような感じになるのかも2色を塗り重ねてためしてみました。
![](https://i1.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/7afc0ac93cc50c80fe6f3a08dcd133a2.jpg?fit=750%2C525&ssl=1)
↑の画像は今度は、色鉛筆(ホルベイン中間色)で色相環を作ってみました。
これも、2色を塗り重ねるとどんな色になるのかをためしてみました。
ホルベインから販売されている中間色シリーズの色鉛筆で塗ったので、パステル調の色味になっています。
デザインやイラストでも絵画でも
中間色がたくさん作ることが出来る、ということは絵を描く上で強みなんですね。
そして、
中間色を作るためには
この色とこの色をどれくらいの割合で混色すると作ることができる、が分かっていると
すばやく、思いどうりの色が作れるし
反対に、色を見ただけで、何色と何色を混色すると目の前の色が再現できるのかが分かるようになるのです。
![](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/0fb75f0b5faea7395031a4af3a771a3f.jpg?fit=750%2C587&ssl=1)
↑の混色表は縦の列をグレーにして、横の列を赤系の色味で作ってみました。
こうした表を作ると、この色をこの色を重ねて塗ると、こんな感じの色味になる、ということが分かって
絵を描くときに便利です。
色鉛筆で作ってみましたが、
混色表は油絵の具でも、アクリル絵の具でもほかの絵具でも一度つくってみると
色を作る勉強にもなるし、絵を描くときにだいたいの色味の検討をするときに役立ちます。
![自由自在に色がつくれたら絵がたのしくなるねの文字画像](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/abc5494806a45074b73ad1ddc0cf0810.png?resize=600%2C200&ssl=1)
自分だけのオリジナルの混色表を作りましょう
![女性が混色表を作成している画像](https://i0.wp.com/komagata-k.com/wp-content/uploads/2019/08/d9a7fee9091c6aab5d3c756798e5b0a6.png?resize=560%2C315&ssl=1)
人によって花を中心に描く人、
風景画を中心に描く人
人物ばかり描く人・・・といったように使う色についても、この色を良く使うというのがあると思うのです。
その、よく使う色を
表に配合の分量の割合などを記入して作っておくと
すぐに思い出して混色をして絵が描けます。
実際に私も、色を混色した時に忘れないように、ノートに記入しておきます。
それだけじゃなくて
混色表を作っていくと
自分では気が付かなかった色どうしの混色で新な色を発見することもあります。
それに、
無数の中間色をつくる練習(トレーニング)にもなります。
自分の使える色の幅を増やすことにもつながりますよね
まとめ
今回は具体的な三原色を混色するときの「きまり」についてご紹介してみました。
色を作るときの大元になる色は赤・青・黄の3つということが分かっていただけたでしょうか?
逆にいうと、赤・青・黄は絶対に混色ではつくることが出来ない色なんです。
そして、三原色を混色してできる色は二次色といって、オレンジ・緑・紫色です。
絵の具のセットには、混色をしなくても最初からこの二次色は入っていますが、
混色の基本を理解するうえでも、二次色の作り方を知っておくと役立ちます。
それから、混色は色相環を頭の中に画像を思い浮かべて、色相環で、離れた場所にある色どうしを混色すると、
暗く、くすんだ感じの色味になります。
これを知っておくと、
すこし、暗くしたい、影の色を塗りたい時に、絵具の黒を混色しないで、暗くすることができます。
黒を混色すると、
写実的な絵を描くときに、
遠くにあるものを描きたいのに、逆に手前にあるように感じる絵になってしまうのです。
それと、自然な感じにならなくて、機械的な無機質な感じの絵になってしまうのです。
混色表を作ると
混色の勉強になるし、制作の時短にもなります。
オリジナルの自分だけの「混色表」を作って、活用してみてくださいね。