配色の組み合わせに悩んだら〇〇〇を使うといいですよ

アクリル絵の具の画像

配色の組み合わせに悩まない方法?

こんにちは。

絵を描くときの色って、どうしてますか?


なんとなくの感覚で色を塗っていませんか?

じつは、私はずっと、色について、なんとなくの感覚で色を選んで塗っていたんです。

だけど・・・。

何年も絵を描いていくうちに、自分なりの「色」の決まりが出来上がってきたのです。

本格的に一定の基準で色を決めるようになったのは、

仕事を退職して、絵画教室に通いだしてからなんですよ。



それまでは、

「影」「陰」の色に「茶色」を使っていたんです。

「かげ」には2つの「かげ」があるんですね。

物体の光の当たっていない部分にできる「陰」と、物体と地面に接している所に出来る「影」の二つのことです。

花に光が差し込んでいる画像

色の特性や、色の見え方について論理的に勉強して分かったから

茶色を塗ることはしなくなりましたが、

絵って、見えたままの色を画面の上に再現するだけじゃ、だめなんだ!

・・・ということが分かり、

「理屈」で知ることも大切なんだ!!

と、目から「ウロコ」の出来事でした。


見えたままの色を作って塗るんじゃなくて、「色」をある「決まり」によって塗るだけで素敵な「絵」を描くことができます。

これは、絵だけじゃなくて「デザイン」「イラスト」「漫画」の絵を描くときにも役に立つと思うので、

覚えて

使ってほしいなと思います。

配色は生まれつきのセンスじゃなかったんです

本とティーカップの画像

どんな色を使って塗ったらいいか分からなくて困っている。

絵を鉛筆で描くところまではうまくいくんだけど、色塗りで失敗しちゃうんだよね。



で、あれば

「色」について少し勉強してみましょう。

これも、才能ではなんいんです。

色の決まりを理解するだけで、配色も混色も、感覚に頼らないで自信をもって塗ったり配置したりできるようになりますよ。


私がきちんと色について勉強したのは、働きだしてからで、デザインや広告・印刷に関する授業をしなくてはならなかったため勉強したからなんです。


その当時は「商業高校」で

商業の科目の中にデザインや広告・印刷の授業が組み込まれていたんですね。

それから、「販売士検定試験」というものがあって、

販売員の資格検定の中には、色彩に関する知識が問題として出題されていたために

色彩の授業も教えなくてはならなかったからなんです。

ディスプレイの勉強なんかもしました。

それから、

別の学校では「色彩検定」を1年間ずっとそればかりで教える授業があって、

「色彩検定」についても自分で一生懸命勉強したことがあります。

その時は、美容師さんはメイクや着付けも担当するので、「色彩検定」を持っていると、お給料があがるらしいよ。

という話を聞いたことがあります。

だけど、本当に美容師さんに確認をとったわけではないので、本当かどうかは分かりませんけどね。

色の三原色から学ぶ色の作り方

「色」の三原色はもちろん誰も知っていると思うのですが・・・・。

「赤」と「青」と「黄色」ですよね。

その、「赤」にも2つの種類の赤があるのは知っていますか?

同じように、青も黄色も2種類あるんです。

赤も、黄色み寄りの赤と、青み寄りの赤です。

青も赤味寄りの青と、黄色み寄りの青

黄色も赤味寄りの黄色と、青み寄りの黄色というように。

そして、絵具のセットの中には、必ず2種類のあか・青・黄は入っています。



生徒たちを教えていて、「どうしてもきれいなオレンジがつくれないんだよ」。そういう生徒は、色相環で離れた場所にある、黄色と赤を混色して作っているんですね。

三原色を混ぜると、「二次色」といって、

赤と黄色を混ぜて「オレンジ色」が出来ます。

黄色と青を混ぜて「緑色」が出来ます。

青と赤を混ぜて「むらさき色」ができます。

それらを「二次色」といっていますが、この時に、色相環で離れた色どうしを混ぜるとくすんだ、色味の二次色が出来上がってしまいます。

それはそれで、影に使用したり、写実的な絵を描く時に遠くにあるものを描く時に使えるので、ダメな色ではないのですが、

綺麗な色、となると思ったような色が作れなかった・・・となってしまうんです。



例えば、オレンジを作りたかったら、色相環で、赤に近い黄色と黄色に近い赤を混ぜると発色の良いオレンジ色が作れます。


油絵の具で具体的に名前でいうなら、

パーマネントイエロー(カドミウムイエロー)と、カドミウムレッドを混色すると綺麗なオレンジが作れます。

(綺麗な、というのは彩度の高い純色に近い色味の事です)

これを、レモンイエローと、カーマインを混色すると、彩度(鮮やかさ)の低い、落ち着いた色のオレンジができあがります。


実際に混色をして、確認してみてくださいね。

これ、意外とみんな知らなくて、やってしまいがちなので、これだけでも知っておくと色を混ぜるときに綺麗な(彩度の高い)色が作れます。

それと、絵を描くときに、色味の幅が広がります。

色相環とは

こんな感じの色のサークルのことです。

色相環のイラスト
acworksさんによるイラストACからのイラスト

この色相環はイラスト的に描いてあるので、本当は、黄色が真上にきます。

「色彩検定」のテキストや美術の教科書に掲載されている「色相環」はマンセル表色系をつかったもので、日本工業規格(JIS)の規格できめられた色の表示方法になっています。

マンセル表色系って?日本工業規格って?という人は↓↓↓のサイトをご覧ください。

そして、色について興味のある方は検定試験を受験してみるのもいいかもしれませんね。

私も受験して資格をとりたいな・・・と思っていたのですが、フルタイムの仕事と、赤ちゃんの育児でなかなか資格を取得するまでにはいたりませんでした・・・。

だけど

絵を描く上ではとてもためになったので、

勉強してよかったですよ。

検定受検しなくても、勉強だけでもやくだちます、テキストは一般の書店で取り寄せることができます。

大きな書店では置いてあることもあります。

色彩検定サイトはこちら

暖色と寒色はどの色にもあるんですよ

色のグラデーションの画像
kakeccoさんによるイラストACからのイラスト

小学生のころ、赤は暖色で、青は寒色で・・・と教えてもらったことがあるんじゃないかとおもいますが、


どんな色にも、寒色と暖色があるっていったら驚きますか?

私の色に対する考え方なので、これを知っていると、どんなジャンルの絵を描く時にも役に立つと思うので、この考え方を使ってみて下さいね。

赤でも、温かい赤と冷たい赤があります。

さきほど紹介した、黄色に近い赤が温かい赤で、青に近い赤が冷たい赤です。

同じように

黄色も、青も、赤に近い方が、温かい色で、青に近い方が冷たい色になります。

これを知って

「絵」を描いて色を塗る時に、画面の中に寒暖のバランスが良くなるように色を塗っていくと素敵な絵になります。

この、バランスよく、というのは

数字で何パーセントと表示できないものなので、困ってしまいますが、自分のバランスの良さを得とくするためにも、私はできるだけ絵の展覧会に足を運ぶようにしています。

色相環さえ知っていれば配色と混色には迷わない

色相環の画像が頭の中に入っていれば

色相環をもとに、配色と混色を決めることができるので、考え込む時間がなくなりどんな絵でも、どんな光が差し込んでいてもえがくことが可能になります。

それから、

あえて、こんなイメージで描きたいと自分のイメージを絵で表現できるようにもなります。

簡単な自分でイメージを作り出せるようになる簡単な方法を紹介しますね。

類似色

色鉛筆で描いたイラストのフレーム類似色を使って書いてある画像
fromageさんによるイラストACからのイラスト

類似色は色相環で近い色どうしのことをいいます。

類似色を使うことで、まとまりのある、落ち着いた画面をつくることができます。

類似色同士を組み合わせる、と簡単に説明しましたが、色には、明度(明るさ)と彩度(鮮やかさ)が加わってくるので、単純に類似色を組み合わせると・・・こんなイメージに出来ますと言えないのですが、

色相環で近い色どうしの組み合わせを作ると、落ち着いた、まとまりのある配色にすることができます。

配色って、本当に奥が深くて、簡単にこうです!ということが出来ないのですが

これから、絵や色を勉強していこう、と思う人にとって「類似色」という単語の意味を知っておくことは大切です。

絵や色について勉強しようと思って、本やインターネットで検索をするときに単語の意味をしらなければ、最初から???ですからね。

さらに詳しく知りたいかたは

類似色をキーワードにして、インターネットや本で勉強してみるといいと思います。

補色

クリスマスのイラスト補色の色を使った配色画像
north04muさんによるイラストACからのイラスト

補色は色相環で向かい合わせになっている色のことをいいます。

黄色の向かい合わせになっている色は紫なので、黄色と紫は補色同士の色の関係ということになります。

この、補色どうしの色の組み合わせはコントラストが強くなって、インパクトのある配色になります。

これも、明度と彩度の関係もあるので、明度と彩度を調節してあげることで、インパクトを和らげることができます。

絵を描く時にも、補色を上手く使うことで、自分の意図したイメージの絵を描けるようになります。

巨匠と呼ばれる画家さんの絵から配色をまねてみると

難しいことは抜きに

手っ取り早く、素敵な配色を作りたいという方は、「巨匠」といわれる画家の絵を鑑賞して、配色を真似してみてはいかがでしょうか?

私も参考にして絵を描いています。

特に参考にしているのは

「印象派」のモネの配色です。

クロード・モネ「積みわら(朝の雪の効果」(1891)の画像
クロード・モネ「積みわら(朝の雪の効果)」(1891年)

モネの作品は影・陰のつけ方や色使いを参考にしています。

陰に黒や茶色は使っていないんですよ。

「モネ」の作品を観る時は、陰・影の色についてよく見てほしいです。

それから、ゴッホの作品も

ゴッホ「星月夜」の画像
フィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」(1889年)
ゴッホの絵「ローヌ川の星月夜」画像
フィンセント・ファン・ゴッホ「ローヌ川の星月夜」(1888年)

ゴッホの作品は夜をどんな色で描いているかを参考にしています。

「ゴッホ」の作品も、黒や茶色で陰影をつけていないので、参考にしています。

まとめ

絵画教室で学んでいた時に

一緒に学んでいた方たちは初心者の方もいらしていて、先生は「補色」とか「バルール」とか「調子」といった単語を使っていました。

私は美術の大学出身者で、仕事でも教えていたので

当たり前にそういった単語は分かっていたのですが、

初心者のかたからしたら、初めてのことばかりですよね。

美術で絵を描いたのは中学時代が最後の方がほとんどだと思います。

高校での芸術は音楽と美術と書道の3つの中から選択で授業を受けているために、美術を学ぶ事はほんとうに少ないと思います。

高校で美術を選択しても、1年生の時に1年間学ぶだけです。

独学で勉強しよう!

そんな風に思っても、何から手を付けていったらいいか分からないと思うのです。

本やインターネットでも単語を知らなければ、???になってしまいます。

意外と美術に関した知識って必要だったりするんですよ。

そんなこともあって、

この私の記事を見て、美術への糸口に使ってもらえたらいいかな、と思います。

色相環を活用すると、「絵」がうまく描けるようになりますよ。

それは「色」の配色と混色について迷いがなくなるからなんです。

色相環を覚えて、「絵」を描く上で活用してみてくださいね~。

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