色彩の歴史

色彩の歴史をたどると、より深く「色」について

理解できますよ。

絵を描いている方必見です。

色彩の歴史を学んでこれからの絵の制作に役立てていただきたいと思います。

絵を描かれない方でも、これらのことを知ると

絵に興味が出たり、絵画鑑賞もまた違った視点から鑑賞することが

できて楽しいと思います。

それでは早速お話していきたいと思います。

色彩の歴史

どうして色があるのか

どうして見えるのか・・・

そんなことを考え始めたのは紀元前からのことで

古代ギリシャの哲学者アリストテレスも考えていたという話を

書籍で読みました。

本格的に色彩が科学的に認識されて、

色は赤・青・黄の3つの要素から成り立っている

という事が分かるのが19世紀初め頃になって

からでした。

それまで、科学的には分からないものだったようです。

17世紀には

ベルギー(ネーデルランド)で

修道士だけれど、光学研究をしていたフランシス・アグイロニウスという人物が

色は赤・黄・青の三原色であることを発表しています。

その後、19世紀前半になると

科学の発達に伴って

写真や動画が発明されるようになって「光」のことが科学的に解明

されてきます。

光の三原色はシアン・マゼンダ・イエローだと分かるようになり、

それ以降の光の表現や、絵画作品では

色のドット

色の点々で表現されるようになってきます。

皆さんがよく知っている「印象派」の絵画は

この、光のことが科学的に解明されたことによって

出てきた表現なのですね。

印象派以降は

こうした、光をドッド(点々)で表現することが

主流になってきます。

色彩はニュートンが光はプリズムであることを発見

18世紀には

イングランドの自然哲学者・物理学者のアイザック・ニュートンが

「光学」という雑誌に光はプリズムによる虹のスペクトルで構成されていることを発表しています。

太陽光の中にすべての色があり、

すべての色が統合されると、白色光になるという事がこうしたことで

分かってきたのですね。

ニュートンはあの、万有引力を発見した

あの、ニュートンのことですよ。

それから、ベンジャミン・トンプソン・ラムフォードが補色の調和論を発表し

アメリカの画家である、アルバート・ヘンリー・マンセルは

絵を描くことから色彩に関心が高まり、

マンセルカラーシステムを作りあげました。

PCCSカラーシステムとは


色彩検定では

「PCCSシステム」を使用して配色を考えていきますが

このPCCSカラーシステムは

先ほど説明した、画家のアルバート・マンセルが考え出した

マンセルシステムをもとにして

考え出されたものなんです。

PCCSシステムは、Practical Color Co-ordinate System

(プラクティカル カラー コーディネート システム)の略のことで、

頭文字のP・C・C・SをとってPCCSシステムと呼んでいます。

この、システムは

日本で共通の色の言語のような役割を果たして

いて、日本産業規格という日本の国家規格として決められているもの

なんです。



色彩って、今まであまり意識して

考えたことがなかったかもしれませんが

こうした歴史を振り返ると

古代から

今までの間、科学者や哲学者・物理学者の

英知が終結して今の生活があるんだなぁ・・・という事が

分かります。

そうした「色」に対しての知識を

生活を彩ることに活かしていってはいかがでしょうか。

私も、色彩を意識するようになってから

今いる世界や社会からたくさんの豊かさを

受け取っているんだな・・・と

感じることができるようになりましたよ。

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