【色彩心理】色のプッシュ(後退)とプル(進出)

こんばんは☺

ひだまり絵画教室の駒形です。


今回の記事では

色のプッシュ(後退)とプル(進出)についてのお話をしてみようかな

と思います。

進出して見える色と後退して見える色

よく、黄色とか明度の高い色

それから、暖色ですね

そういった色は

飛び出して見えるよ

とか

黒とか紺、寒色は後退して見えるよ



なんてことを聞いたことがあるかと思います。


だけど!!!

実は、そうではなくて

黄色や、暖色であっても、後退して見える色はあるし


寒色でも、進出して見える色は

あるんですね。


その、鍵を握るのは

やっぱり、

色の寒暖なんです。



色の寒暖というのは

今までずっとお話してきた、あの、寒暖のことです。


赤やオレンジがあったかい色

青が冷たい色

ではなくて、赤の中にもあったかい赤と冷たい赤

青の中にも寒暖が

黄色の中にも寒暖がある

っていう。


その、寒暖のことです。

参照記事

混色の前に知って欲しいこと④


例えば・・・

レモンイエローの黄色は冷たい黄色ですよね

その隣に青(こちらの青は中間のくらいの青で

寒暖の差をあまりない青とします。)

当然、黄色は青より暖かい色なので

黄色の方が進出して見えるはずですが

青の方が、進出(飛び出して)見えます。

画像では

黄緑色っぽく見えますが、レモンイエロー黄色ですよ。

右側は

赤の方が出っ張って見えます。


左側は

中の青色の方が出っ張って見えます。


画像は

本当に色が出ずらいので、

微妙・・・と感じる方いらっしゃるかと思いますが

これ、リアルに

ちゃんとした、トーナルカラーで

試すと、よく分かります。

これは

色相対比や彩度対比

色陰現象に関連した現象で

実際の色の見た目は、隣り合う色の影響を

強く受けることで

色が変化したように見えるからなんです。


これは、

色彩検定3級に記載されています。





これは

どんな画材でも起こる現象は同じです。


油絵でも

水彩でも

色鉛筆で絵を描くときやぬり絵をするときも

この現象を知っておくと

やっぱり、自分で思うように描くことができますから

覚えておいて損はない

色彩の知識かと思いますよ。



↑の画像は

真ん中にレモンイエローの黄色を置いてみました。

赤の上では、青みがかった黄色に感じ

青の上では、赤みがかった黄色に感じます。



これだけ

違うんですよね。

画像ではちゃんとした色彩が出ませんが

右は赤紫

左は青にほぼ近い紫

真ん中の色は青紫を置いてみました。


そうすると

右では

赤紫の上では、青みの強い紫に感じ。

ほぼ青の紫の上では赤みを感じる紫となりました。



同じ色とは思えません・・・。



まとめ

色は周りや、隣り合う色で見え方が変わります。


なので

一凱にこの色は進出色・後退色

と決めつけることはできないんですね・・・。



基本的に

暖を感じる色は進出して見え

寒を感じる色は後退して見えると

覚えておくといいでしょう。


そして
原則を踏まえて


実際に色を画用紙の上に置いて

いろいろ試してみましょう。☺

色のプッシュ(後退)とプル(進出)

参考になったら嬉しいです!

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