【魅力的な絵を描くには】補色とグレーを使いこなして輝く絵にする

マリーローランサンの油彩画

こんばんは。

ひだまり絵画教室の駒形です。



前回は、【補色】のことについてお話してきましたが

こちら ↓ の記事ですね

【配色の基本】補色のもう一つの使い方



今回は

その、【補色】どうしを混色してできる色の

【グレー】(灰色のこと)についてお話をしていきたいなと思います。


前回、ご紹介した、マリーローランサンの作品を

よくみてくださいね。



いろんな色が使われているのが分かるでしょうか。

【色】っていうと

「赤」とか、「青」とか・・・・

色味そのものを指して言うのだと一般の人は思っているようなのですが

本当は

【色】というのは色味のことだけを指して言うのでは

なくて、

「明度」(明るさの度合いのことですね)

と、

「彩度」(鮮やかさの度合いのことですね)

も、指して言います。


だから、

同じ「赤」でも

明度の違いのある「赤」と彩度の違いのある「赤」と

たくさんの「赤」があるんですよ。




マリーローランサンの絵って

色味自体はそんなに数は使っていないのですが

こうした

明度、彩度変化させてたくさんの色で

作品を描いています。


グレーは色彩を輝かせる大切な名わき役

またまた、ローランさんの絵でごめんなさい。

他にも、グレーを使った画家で

素晴らしい画家の方はたくさんいますが、分かりやすいので

ローランさんを紹介しています。


絵を描かれている方なら

分かってもらえるのではないかな・・と思いますが

きれいな色にしたくて

純色の色で

いろんな色味を画面の中に置いて

描いたこと ありませんか????

これ、

実はそんなには色が輝いては見えない配色なのです。


じゃあ、どうやったら

色が輝く配色になるのかというと

【グレー】を隣に持ってきます。


例えば・・・・・

たまご色の黄色を輝かせたい

そう、思ったら

たまご色の黄色の補色である、青みの紫色を感じる

グレーを隣に置いてあげるのです。




どうですか?

実際に絵の具でやってみると

その、効果を実感していただけると思います。

色味を感じるグレーを使うことがポイント

東郷青児の油彩画

補色の話を思い出してみてくださいね。


例えば

補色どうしの黄色と紫色を混色すると

グレーになるお話をしましたが、

その時に

紫の分量を少しだけ多めに混色すると

紫味を帯びたグレーができます。


その、グレーを

黄色の隣に置いてあげるといいのですよ。





これも

補色どうしはお互いの色を引き立てあう

という

現象を利用したから黄色が輝いてみえる効果なんですね。



これは他の色に関しても同じことが言えます。

文章では

なかなか体感として感じていただけないと

思いますが

ご自身で画用紙の上に塗って試してみてください。

きっと

納得していただけると思いますよ。





これは

油絵の具でも、水彩絵の具でも、色鉛筆でも

同じことです。



色鉛筆は補色どうしを重ね塗りして

隣に純色を置いて試してみてください。


絵の具での混色が理解できると

色鉛筆でも

どの色と どの色を重ねて塗ったらいいのかが

分かるようになるので

楽しくなると思います。


それから

色鉛筆はたくさんのグレーを揃えて置くと

便利です。

まとめ

いかがでしたか?

この、補色とその補色からつくられる

グレーの色についての知識を学ぶと

色彩鮮やかな

輝く色味の絵画が描けるんだよ という事が

理解していただけたでしょうか。


これ、

知識として分かっていても

じゃあ、絵画に活かす!!

っとなるとなかなか難しい! ってなると思います。

だから

たくさん絵を描いて(ぬり絵を塗って)

練習・・・となるのですが・・・・。


こうした

絵を描いたり、ぬり絵をしたりすることは

美的な感覚のトレーニングになるんですね。

美術は体育と同じ実技科目なので

そうして何回も同じことを繰り返し練習するほか

ないんです(´;ω;`)。


感覚の世界なので

今回の記事で【グレー】の

イメージが変わったり、どう使ったらいいか が分かってもらえたら嬉しいです。

ぜひ、試してみてください。

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