【象徴主義ってなに?】色彩の使い方を巨匠から学ぶ

こんばんは。

ひだまり絵画教室の駒形です。


突然ですが

「象徴主義」ってご存じでしょうか?

絵画が好きな方ならすぐに分かりますよね♪


そうです!!!

あの、クリムト   とか

「オイゲニア・プリマヴェージの肖像」
1913~1914

ジョン・エヴァレット・ミレーや

「盲目の少女」
1854~1856



ミュシャなどの画家たちのことを、総称して

「象徴主義の画家」と呼んでいます。

「象徴派」とも呼ばれたりしています。

「スラヴ叙事詩・ボヘミア王
プシェミスル・オタカル2世ースラヴ王朝の統一ー」
1924

そのほかには

ギュスターヴ・モロー

「ピエタ」
1876


オディロン・ルドン

「キュクロプス」
1914

※キュクロプスとは、ギリシャ神話に出てくる、単眼の巨人です。

このような画家たちがいます。

どこかで見たことありませんか?



この  象徴主義とは、どんな画家たちのことを

いうのか

少し、ご紹介をしたいと思います。。

象徴主義とは

19世紀後半、フランス・ベルギーで起こり、そのあと

ヨーロッパ全土で広がった芸術活動のことを指して言います。

最初は

文学から始まりましたが、そのあと、音楽や美術にまで

広がっていきました。



19世紀後半は、科学技術や産業が大きく発展した時代です。

そうした時代は

享楽的な生活がもてはやされて

物質的なものや価値観が重要視されていました。

そのような

目に見えることや物質主義に価値感を見出すことに反発を覚え、

人間の内面や精神的な事を

大切にした考えを表現した芸術家たちのことを

象徴主義と言います。


象徴主義の画家たちは

人間の苦悩

不安

運命

精神性や夢想を絵に描き表しています。

こうした、目に見えないものを描くにあたって

画家たちが

絵画で重要に考えていたことは

【色彩】でした。

象徴主義の画家たちは

色彩を使って、想像力を刺激し、奇妙な心理状態を引き出す絵画を描きました。

【色彩】というものは、決して事実どおりに使わなくてもいい

そうした考えから【色彩】を使用して絵を描いています。

アルフォス・ミュシャも

愛国心を【色彩】を使ってドラマチックに描いています。

輝く、中央の部分を、周りが暗く冷たい寒色の【色彩】で描くことで

まるで

夢の中のような場面に仕上げていますね。

【配色】は本当によく計算されて使われています。

ミュシャはこう、言っていたそうです。

「美を表現するのは感情である。

己の感情を他人に伝えることができる、

これこそが芸術家なのだ」と。

こんな風に

象徴主義の画家たちの作品を見てみると

本当に

光と【色彩】の使い方には感動させられてしまいます。


【色彩】は人の感情にダイレクトに響きます。

それから

【色彩】は光そのものでもあるので

絵を描くときには

光を意識して描くことは本当に重要なんですね。


今回はちょっと

象徴主義についてのお話になりましたが、

この象徴主義の【色彩】に対する考え方は後々の私たちが

絵を描くときに使う、大切な考え方になるので

今回は象徴主義のお話をしました。

この【色彩】の考え方は19世紀後半から20世紀の美術まで

引き継がれて

今でも、その考え方は引き継がれています。

パウル・クレーの作品

人間の精神世界・・・なんて言ったら、難しく聞こえるかも

しれませんが

人間の感情と【色彩】は深く結びついているのだ

という事が分かっていただけたら嬉しく思います。

そして

【色彩】は、光そのものでもあるので

光を、どう表現するかで絵から受ける印象も大きく変わってきます。


光の表現方法については

次回の記事で、ご紹介したいと思いますね。

では、また次回に!!

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