【色が導く魔法】主役を決めてから色を塗るとこんな感じ☆

バルールという美術用語

こんばんは。

ひだまり絵画教室の駒形です。



今回のぬり絵は、主役を決めてから

配色を考えてみましょう!

美術用語で「バルール」という言葉がありますが

どんなことをいうのか・・・?


分からないと思います。


でも!大丈夫です。

配色をマスターすれば、このバルールという意味も

分かりますので

まずは、

以前に紹介した、こちら ↓ の記事を読んでみてくださいね。

配色センスと絵の組み立て方が学べる【色彩学】とは?



こちらの記事で見本に塗った、ぬり絵を

今回もまた、使用していますので

その、違いを見比べてみてください。

以前に紹介した記事の中のぬり絵は ↓ こちらになります。

この時の配色では

右上の鳥を主役に決めて

配色を考えたので、右上の鳥がグリーンで

他は、赤系から青系の色味でまとめて

あります。


そして、

今回は  

画面下にいる、鳥を主役として決めて

配色を考えてみました。

それが、こちら ↓ になります。

どうでしょう。



2枚を並べると、違いが分かると思いますが

配色で全く違う印象になりますよね。



それから

主役も変わりましたよね。


今回の配色は、主役の鳥はコバルトブルーにして

それ以外はオレンジ色を基調として

まとめてみました。


ここでは、

主役がコバルトブルーなので、青の反対色である

オレンジを全体的にちりばめてみたわけです。



画像では

色味がピンクがかって見えますが

かなり、オレンジ色の薔薇になっていますよ。


主役を決めなくてはいけない理由

絵画は必ず、主役を決めて、主役が引き立つような

配色や構図を考えます。

この、主役を引き立たせるような配色を

考えるうえで欠かせないのが「バルール」なのです。



バルールとは

簡単に言うと、色の強弱のことで

風景画を描くときには

遠くの物は輪郭やコントラストを

ぼかしたり

色の明暗の落差をなくして

ぼんやりを描きますよね。



また、手前の物ははっきりと、鮮やかに

コントラストを付けて描きます。

これが、バルールということで

バルールがあっているとか、狂っているなんていいます。


遠近を同じバルールで描くと

遠近感が無くなり、平面的な文様になります。


参考作品

シモーネ・マルティーニ
「受胎告知」

バルールがなくて、文様的な絵画の作品を探してみました。
こんな感じでしょうか・・・。
大昔のヨーロッパ中世の絵画は平面的で模様みたいです。



バルールについて

分かりやすく書かれた本は、↓

こちらがおすすめです!☺   とても詳しく書かれていますよ。

巨匠に学ぶ 配色ほ基本 名画はなぜ名画なのか?
 視覚デザイン研究所 定価(本体1900円+税)

ぬり絵だから、絵画の知識は必要ないでしょ!って

言わないで、ぜひ   読んでみてほしいです。


ぬり絵、楽しくなりますよ。

まとめ

ぬり絵は、ただ、思考を停止して色鉛筆を動かすだけでも

楽しいと思いますが

絵画をほんの少しでも

学ぶと、もっと楽しくなります。

図柄を眺めて

主役を考えて

配色を考えて



そして

イメージどうりに仕上がったら楽しいです。

色の重ね合わせでできる色を楽しんだり

コツコツ、決めたとおりに色を塗っていくことで

生活にリズムと張りがでます。


他の方の作品に刺激を受けたり

自分では、発想もしなかった作品に驚いたり

作品を介して、絵の友人ができたり・・・と。



何かしら いつもの生活に変化が起きてくるはずです。

たかがぬり絵 されど ぬり絵

ですよ!!!

何か 趣味を探していらっしゃる方

ぬり絵 始めてみませんか?

主役を決めて塗る「ぬり絵」を紹介しました。

今回もぜひ! ためしてみてくださいね~☺。



お勧めのぬり絵book
ぐっすり眠れる不思議なぬり絵 
シリーズでたくさん出ていますので、ご自分の好みでチョイスされてみてください。


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