鉛筆絵画の場合モチーフは何を描いたらいいの?
さあ、
絵を描き始めましょう!
自分で描きたいものがあれば、それを描きましょう。
だけど
真っ白い紙を目の前にして、・・・・?さて、何を描いたらいいんだろう?
そんな風に思う方は
まずは、身近にある静物を描いてみてはどうでしょうか・・・?
私のお気に入りのモチーフは「貝殻」や「ガラスの容器」「花」といったところです。
サムホールサイズ(はがき2枚分の大きさ)から4号サイズの絵は、
画面が小さいので
描けるモチーフがだいたい決まってきます。
構図についても考え込む必要はないですし、本当に気軽に描けると思います。
↑この絵はサムホールサイズのあらかじめ色がついたマーメイド紙に、鉛筆で形と影を鉛筆で描いてから、
明るい部分を透明水彩絵の具の「チタニウムホワイト」で描きおこしてから
色鉛筆で塗って仕上げた作品です。
パネルにマーメイド紙を水張りをして描いてみました。
油彩の描き方を、色鉛筆に置き換えて描いているので、手軽だし、サムホールの大きさなのでイーゼルを使う必要もなくて
家事の隙間時間に描くにはちょうどいいと思います。
鉛筆・色鉛筆の削り方
鉛筆の削り方については
詳しい方法はこの動画が参考になると思うので、良かったらみてください。
お茶の水美術学院さんの動画を参考にお借りしました。
デッサンを学んだことがある人や、絵を描くことに興味がある人なら、鉛筆の削り方はだいたい知っているのではないかな・・・と思うのですが、紹介しました。
文章で説明するよりも
動画の方がずっと分かりやすいですね。
鉛筆は↑のように、鉛筆の芯の部分も削って、尖らせるのですが、
色鉛筆は、木の部分は同じように削りますが、芯は、削りません。
芯まで尖らせて削ってしまってはもったいないですよ~。
芯を尖らせることによって、緻密に描けるメリットもあるんですが、
緻密に描き込む作業は私の描き方の場合は鉛筆で行います。
なので
色鉛筆は線を描く、と言うよりは、色で塗る、というイメージの使い方をするので、尖らせる必要はないのです。
だけど、色鉛筆でも、線で描きたい時は芯の硬い色鉛筆を使って、線で描くこともします。
表現方法にあわせた削り方をする、という方法を取っています。
画用紙に描く時のちょっとしたコツを紹介します
画用紙は
よく表面を見ると、ちいさな凹凸があります、
まったくつるつるの平滑じゃないですよね。
なので
私はこの、凹凸を利用して、絵の奥行きを表現したり、混色をしていきます。
それから、
ケント紙と比べるとよくわかると思うのですが、
弾力があって、少し柔らかい感じがします。
の記事に書いたのですが
文字や絵が描ける、というメカニズムは硬い物質と柔らかい物質が接触した時に
柔らかい方の物質の組織の断裂がおきて、硬い物質に組織が付着するから
ということなんですね。
なので、
ほんとうに
わずかで気にもとめないことかもしれませんが、画用紙に描くときに、画用紙の下に何枚か画用紙を置いて描いた時と
画用紙1枚を、テーブルに直の置いて描いた時では
鉛筆の線の強さが違ってきます。
下に何枚も画用紙を置いた時は下の画用紙がクッションになって、鉛筆の線が強く、濃く出ないと思います。
そして、1枚の画用紙を直にテーブルに置いて描いた時は
強く、濃く描くことができます。
硬い鉛筆や色鉛筆で、1枚だけを直に置いて描いた時は画用紙の目が(凹凸)がつぶれて、すぐに平になるし、
逆に
下に何枚も画用紙を置いて柔らかい鉛筆・色鉛筆で描いた方は、画用紙の目(凹凸)をつぶさないで描くことができます。
木炭デッサンをやったことがある人なら
あ~、なるほどね
と分ってもらえるんじゃないかな・・・。
目(凹凸)をつぶしながら描いたり、つぶさないで目を活かして描いたり、そういった方法もあるんですね。
だけと
初心者で、???まだ、そんな使い分けはちょっと・・・という人は
最初は画用紙の目(凹凸)をつぶさない描き方をしましょう!
そして、
私も、画用紙の目をつぶさないで、利用して描く派です。
絵を描くときは、画用紙の下に何枚かの画用紙を敷いて、クッション性を高めて描くようにしてみてください。
スケッチブックだったら、
描く面をだせば、他の画用紙がクッション代わりになると思うので、そのまま描けば大丈夫です。
そして、
もう少しで、完成に近づいて
細密に硬い鉛筆で描く段階になったら、スケッチブックをはがして、
画用紙をテーブルの上に1枚、直に置いて、描くと描きやすくなります。
ちょとしたことなのですが
画用紙に絵を描くコツを紹介しました。
画用紙に絵を上手く描くコツ
画用紙の目を利用して描くために、下に何枚か画用紙を敷いて、クッション性を持たせて描きます。
描き始めは、柔らかい鉛筆(B~4B)の鉛筆で、目をつぶさないように描いていきますが、
描き進むにつれて
部分的に目をつぶして描いたり
下の画用紙を取り除いて、1枚だけテーブルに直に置いて、硬い鉛筆で細かい描き込みをしていきます。
描き始めの真っ白い画面に線を入れるときって、抵抗ないですか?
真っ白い画用紙に最初の鉛筆の線を入れるのって
すこし、抵抗ありませんか?
多少、汚れていたり、色がついている紙の方が、描きやすいと感じるのは私だけじゃないと思うのです。
この、抵抗感を和らげるために
①あらかじめ、色の付いた画用紙を使う
②水彩絵の具で、画面全体を薄ーく色を付けておく
③クロッキー用紙に下書きをしておいて、転写する
の3つの方法のどれかを使って描いています。
こうすると、
スムーズに絵を描くことができますよ。
①についての方法は
の記事で紹介したように
あらかじめ、画用紙に色が付いたものを使って描きます。
色のついた画用紙を使用することで、画面全体を中間の調子(明るさ)につくっておいて、
鉛筆で暗い部分を描き
明るい部分を透明水彩絵の具の「チタニウムホワイト」(隠ぺい力のある白)で描いています。
そうやって、明るい所を暗いところを最初に作っておいてから
色鉛筆で、モチーフの固有色を塗って仕上げています。
②の方法については
油彩画の古典絵画の技法をヒントにして鉛筆と色鉛筆で描いているので、鉛筆で絵を描く前に
画面全体か、もしくは一部分を中間の明るさに「透明水彩絵具」で塗っておいたりしています。
そのほかに
陰の部分に最初にグレーの色鉛筆で塗ったり、水彩絵の具のグレーで色を塗っておいてから、鉛筆で細密に描いたりもします。
暗い部分は鉛筆で描いて、
明るい部分は不透明の白絵具で描いて、
絵をグレーの調子で描いてから、色鉛筆で色を塗っていく方法で描きます。
色鉛筆の代わりにパステルを使うこともあります。
それから、
③の方法は、別な紙に描いたものを転写する方法です。
抵抗があるのは、間違えでしまったら・・・という気持ちがあって躊躇してしまうのだと思うので、
あらかじめ下絵を描いてから、それを転写するといいと思います。
の記事の中で
トレーシングペーパーを使用して転写をする方法を紹介していますので
あらかじめ、下書きをした絵を画用紙に転写をしてから描き始めると、心理的抵抗がなく、描き始められると思います。
私はこの方法でよく描きます。
そうすると
画面をあまり汚さないで絵をかくことができるからです。
描き始めは形をとるのに、何回も線をひいたり、消しゴムでけしたりすると、その線がどうしても
すこし残ってしまいますが
転写の方法をとると
そんなことはないので、まるで一発で形を決めたような線がかけるので
こんな方法もおすすめです。
まとめ
今回は
画用紙の目(凹凸)をつぶさないようい描く方法と、目の凹凸の凹んだ部分に色を付けて描く方法について紹介してみました。
画用紙はわずかなんですが、凹凸があります。
だから、鉛筆や色鉛筆で色を塗った場合、凹凸の出っ張った部分に色が付きます。
なので、画用紙が画肌の色と、鉛筆の色が点々になって塗られるわけですが、
この、でこぼこを硬い鉛筆でこすると、凹凸がなくなるので、全体的に黒の色で塗ることができるようになります。
この、画用紙の凹凸を、画用紙の下に紙を敷いてクッション性を高めてあげると
柔らかい表現ができるし、
反対に画用紙1枚だけを硬いテーブルの上に置いて描くと、凹凸がなくなって
硬い、シャープな感じの絵に描くことができるわけです。
私は結構
いろんな技法書を読むのですが、これは、書かれていないんじゃないかなぁ?と思っています。
画用紙・木炭紙に描くときに参考にしてみてくださいね。
それと
今回はもう一つ
真っ白い画用紙に最初の線を引く時ってなんとなく抵抗ありますよね・・・。
それに対しての、
描きやすくする方法を紹介しました。
私自身、なかなか形を取ることに、苦労しているので、最初の描き出しには時間がかかります、
それで、なんとか描きやすくするために考えてみました。
形が取れて描き出してしまうと、色を塗ったりといった作業は楽しいのですけどね。
画用紙の厚さを変えて描いてみる
有色の画用紙に描いてみる
この2つを、もしよかったらためしてくださいね。