油絵は敷居が高い?
小学生から油絵を描くって難しそうですか?
油絵の具も水彩絵の具も同じ絵の具です。
敷居が高いなんて言わずに、ちょうせんしてみませんか?
実は、油絵の具は【絵】の練習にはもってこいの絵の具なんです。
色や混色の勉強ができるし
すぐには乾かないので何度でもやり直しができるというメリットがあります。
それから
何回も色を重ねて塗ることができるというのも
練習には、とてもいいんですね。
油絵の具の性格(特性)を理解しよう!
まず初めに
油絵の具の特性(性格みたいなもの)を理解しましょう。
小学校・中学校では、学童用の水彩絵の具を使っていますよね。
その、絵の具とはちょっとだけ
性格が違います。
なんだか、ゆるい粘土みたいに、少しだけ固い感じがします。
そして、絵の具のチューブ なんだか大きい!!
油絵の具のチューブは、アルミのチューブなので、押し出すときに
おなかの部分を押さないで、お尻の方から押し出して
使ってね。
それから
絵の具をパレットに出したら、口の部分をウエスか、テッシュなどで
拭いてからキャップを閉めてあげてね。
油絵の具は、水彩絵の具と違って
空気に触れることで乾燥して固まるから
ちゃんと拭かなかったり、絵の具がキャップからはみ出ていると
固まって、ふたが開かなくなるんだ!!
なんだか、手入れが大変な絵の具なんだね・・・(´;ω;`)
だけど、空気に触れなければ、長い間使用することができるし
手入れして使うと愛着がわくから、大変なんで言わないで
大切に手入れして使ってほしいな~。☺
油絵の具・混色のしかた①
さあ、本題の色を混ぜるやり方(混色)の仕方なんだけど
油絵の具も、学童用の絵の具と同じように、パレットに絵の具を絞り出して
混色をするんだ。
だけど、ちょっと違うのは
混ぜるときに
【ペンティングナイフ】という道具を使うよ★
【ペンティングナイフ?】
なんだかすごい道具で色を混ぜていくんだね~~!
けっこう、この混ぜるのが面白いんだよ♥
小学生のみんなも「なんだか、ケーキ屋さんになったみたい」って
色を混ぜているよ。
さ、
そうして出来た色を塗っていくわけなんだけれど
油絵の具の場合は、あらかじめ使う色をパレットの上に
混色で作っておいてから、色を塗り始めるんだよ。
学童用の水彩絵の具のように、混色したらすぐに
画用紙に塗るわけじゃないんだね★
そう、だから描き方も少しだけちがうよ。
油絵の具・混色のしかた②
それからもう一つの色を混ぜる方法があるんだ。
それはね
油絵の具、だけにしかできない方法なんだよ。
それは
あらかじめ色をキャンバス(水彩絵の具でいうところの画用紙みたいなもの)
に色をぬっておいて
絵の具が乾いてから
その上に、違う色を重ねて塗るという
混色のやり方なんだ。
油絵の具は
こうやって、色を塗って、乾いては重ねて・・・乾いては、重ねて・・・
そうして、深みのある(奥行きのあるとも表現する)色あいを作り出すんだ。
これは、油絵の具ならでは、なんだよ。
だから、
学童用の水彩絵の具のように
1回、色を画用紙の上に塗ったら終わりじゃないんだ。
へ~~~!!
時間がかかりそう。
それに、何回も重ねたら、どんな色になるか想像できなくて
難しそう・・😢
そんなに難しく考えることはないよ。
自由に楽しく
実験をするみたいに何回も
絵の具を塗ったり、重ねてみたりすると
この色とこの色を重ねると
こんな色になるんだっていう発見があって面白いよ。
それに
色の混色には
前に学習した、【色のサークル】を見ると
重ねて塗ると、どんな色合いができるのかがだいたい想像できるから
とても便利だよ。
【参考記事】
【配色の基本】補色をマスターすると色彩豊かな絵画を描くことができる
それから、【混色表】といってあらかじめ色と色を混色した表を
作っておくと便利だよ。
【関連記事】
混色の基本に欠かせないのは【色のサークル】
この【色のサークル】ってむずかしい言葉では【色相環】と呼ばれるもので
似た色を並べると 輪 ができるんだ。
これを使って、混色(色をまぜること)を考えるんだよ。
いちばん、離れた色どうしが【反対色】って言って
この、反対色どうしをまぜると、限りなく【黒色】に近い
色ができる。
みんなは、色を暗い感じにしたいなというとき
何色を混ぜているかな???
まさか、【黒】とか【茶色】なんて混ぜていないよね???
「どきっ!!」
実は、黒を混ぜていました・・・。😭
なんだか、出来上がった絵も、暗い感じになっちゃって・・・。
【黒色】を混ぜたことが原因だったんですね。
そう。
こんな時は、【色のサークル】で
向い合せにある色
反対色をちょっとだけ混ぜてあげると、色味が感じられて
なおかつ、鮮やかさを落とした(暗い感じにする)ことができるんだよね。
例えば
赤色をちょっとだけくらい感じにしたい場合は
反対色の【緑色】を混ぜてあげるといいんだ。
本当だ!!
油絵絵の具での混色をマスターしてしまえば
水彩絵の具でも、他のアクリル絵の具でも
応用して混色することができるんだよ。
【灰色】のつくり方
みんなは灰色を作りたいとき
何色と何色をまぜているかな?
黒と白をまぜちゃだめだよ。
補色(反対色)どうしを混ぜてできるだけ、黒に近い色を作ったら
そこに
【白色】をまぜて、【灰色】を作るといいんだよ。
【混色の参考記事】
【魅力的な絵を描くには】補色とグレーを使いこなして輝く絵にする
まとめ
いかがでしたか?
油絵での混色のお話をしてみましたが
油絵は【混色】の勉強に一番適した画材だと私は思っています。
油絵はなかなか触れることがない画材だとは
思いますが、油絵具での、色の名前や色の特性
それから、混色の知識を得てしまえば
他の画材でもそれをもとに
色を考えて作り出すことができるので
本当に役立つと思います。
小学生の皆さんは
【反対色】を知ること
それをもとに、配色や混色をいろいろを自分なりに
考えてみることは、新しい発見につながると思います。
そして、
たくさん絵を描くことで
感覚的に、自分で出したい色味は何色と何色をどれくらいの
分量で出せるのか?
が、分かってくるようになります。
こんな感じの色ができるんだ~~~!
そんな風に
楽しみながらいろんな色を作ってみてくださいね!
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