【夜空・星の描き方】絵の具の特性を理解する星のコースター作り

夜空をどんな風に表現しようか

 

私は、夜 散歩するのですが、星がとてもきれいで

星空を眺めながら散歩を楽しんでいます。

 

こども色彩学コースの小学生の生徒さんに

「星空、見ることある?」と尋ねたら

もう、そのころには寝てしまうよ。   ・・・と。

 

たまには、夜窓からの星や月を観察してみてね。

 

さて、今回のテーマは

【夜空・星をどんな風に表現してみようか】という事で

お話していこうと思います。

夜空をコースターの形にしたのは?

星空を描きましょう!

星降る夜を絵に描こう!

そう思ったら、とりあえず、画用紙の四角い画面に描き出す

のではないでしょうか?

 

 

・・・ちょっと待って☆彡

絵を描く画面は四角形だけじゃないですよ。

 

今回は〇まるの形で描いてみました。

だから、コースターなんですね。

 

〇で描いたほうが、なんとなく壮大な宇宙を感じて

より、星空の感じが出るのではないでしょうか。

 

 

絵は、これ といった思い込みをはずして

自由な発想で描いたほうが、魅力的になりますよ。

 

【夜空】絵の具の性質を理解する

今回のもう一つの課題は

絵の具の特性を理解する。という事です。

以前の記事でも紹介しましたが、

こちらです ⇓⇓⇓

【小学生高学年~中学生向け】これをマスターすると絵がワンランクUPする!茶色の使い方と絵の具のはなし

こちらの記事の中で

水彩絵の具には3つの種類があるよってお話しています。

 

1つは透明水彩絵の具

この絵の具は大人の人専用の絵の具だよって話してます。

透明で、塗り重ねても下に描いた色が透けて出てきます。

そしてさらに

乾いたあと、水を付けた筆でこすると色が溶けだします。

こちらには

耐水性といって、乾くと水で溶けださない絵の具の種類もあります。

 

2つ目は不透明水彩絵の具

この絵の具は、塗ると下の色をおおい隠してしまう絵の具です。

乾くと水でこすっても、色が落ちない性質がある絵の具(耐水性)

そうでないものの2種類あります。

 

それから

3つ目は、小学生・中学生が使用するために

作られた、半透明水彩絵の具です。

この絵の具は

大人用の水彩絵の具と同じように

水で溶いて使うことができて

水の量を調節することで

透明にも

不透明にも描くことができます。

 

しかし、この絵の具は

乾いても、上から水のついた筆でこすると

色がまた 溶けだすという性質があります。

耐水性の種類はないので

絵を描いていて、違う色を塗り分けようとすると

隣の色が溶けてにじんで色どうしが混ざってしまう

という事が起きます。

今回は

この問題を解決する方法について

お話しをしていきたいと思います。

 

【夜空】水彩絵の具を重ねて塗る方法?

小学生が使用している絵の具は耐水性ではないので

重ねて塗ることはできないんですね。

 

 

だけど、これを「あるもの」を加えることで

耐水性(重ね塗りができる)

にすることができます。

それは

 

 

 

「木工用ボンド」です。

 

 

今回は、この木工用ボンドをつかって、夜空・星を描いてみます。

 

水彩絵の具を重ねて塗る描き方の手順

まずは・・・

画用紙に大きな円を描いてその中に

黄色の絵の具と木工用ボンドを半量づつ混ぜたもの

星の光として塗ります。

よく乾燥させると、水でこすっても黄色の絵の具が溶けださない

耐水性の絵の具で描いた時と同じような状態になります。

 

 

そこに、今度は夜空をイメージした

青から深い藍色の絵の具をランダムに夜空の感じが出るように

塗っていきます。

黄色の上まで塗ってしまって大丈夫です!☺

 

この後、青が乾かないうちに、テッシュでふき取ります。

言葉で言うと簡単なのですが、このふき取り方には

コツがあって、慣れないと大変かもしれません💦

 

そうして、できた状態がこちら

黄色と青が混ざり合うことなく

綺麗に黄色が出てきました!

混ざると、緑色になってしまい、空の感じが消えてしまいますよ。

 

全体に色むらができていますが

この、ムラが水彩絵の具での”あじ”

になります。

にじみ・ぼかしという技法というわけですね。

 

この後、光の中に折り紙で作った金色の星☆を貼り付けていきます。

夜空はどんな【色】で塗ったらいいんだろう?

夜空を描くときに

夜=暗い=黒って思って、黒の絵の具で塗ってしまってはいませんか?

絵を描くって、目で見たものを画用紙の上に忠実に再現することでは

ないんです。

 

絵を描くことは

<表現すること>

 

夜空を見上げて感じたこと

感情が動いたことを、言葉ではなくて【色」と【形】で表現する

事なんですよね。

 

画面全体を【黒色】で塗った時と【青系統の色】でいろんな色味を

使って描いた時とを比べてみましょう。

 

 

どちらが見たときに華やかな気持ちになるかな・・?

 

私は断然後者の方です。

 

本物の夜空とは違うけれど、夜空の見たときの感覚が再現できていると

感じます。

星を付ける前の段階

夜空を紺色だけで塗るとこんな感じ。

・・・ちょっと寂しい。

 

星の作り方

今回は星を折り紙の金や銀で作って貼っていくことにします。

どうして絵の具の黄色で塗らないの?

そう思いましたか??

 

絵の具で塗ると、星☆が引き立たないから  なんです。

 

こんな感じに黄色の上に黄色の折り紙で星を貼り付けてみると・・・

 

絵の具で描いた光と同じ質感なので、あんまり目立ちませんよね。

 

今度は、金色の折り紙の星を貼り付けてみます。

やっぱり、めだちますね♥

 

ちょっと、銀色ではどんな感じになるか試してみますね。

なんだか、冷たい感じになりました・・・。

 

金色だとあったかい感じになるのがわかるかな?

 

画面全体が青系統の色味なので、画面全体が寒色に傾きます。

 

さらに、銀だと白っぽい印象が強いのでさらに、冷たく感じるんですね。

絵は、あったかい感じと冷たい感じがちょうどいい感じに

配置すると、華やかで楽しい感じの絵になります。

 

星の形は、今回は五角形に切った星を使いましたが、

ぷれ・こども色彩学コースの生徒さんには

【かんたん星】の作り方で貼ってもらいました。

【かんたん星】とは、三角形を3つ作り、

それを重ねて五角形にしたものです。

 

そうして出来上がった作品は

こちら

↓↓↓

こちらの作品に貼ってある星の形が【かんたん星】です。

三角形を3つ重ねて作っています。

 

そして、金の星だけじゃなくて

銀色やベージュ・黄色の星も貼り付けていますよ。

 

いろんな色・質感・大きさを変えることで

奥行き感ができたり

見たときに動きが感じられて

楽しい感じの絵になります。

 

宇都宮市ひだまり絵画教室は、自宅教室です。

ひとクラス2名の受け入れなので、ほぼマンツーマンでのレッスンを

受けることができます。

お問合せは、ホームページのLINE公式やメール・お電話でお気軽にお問合せ下さい。

 

 

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