こんにちは、駒形です。
絵の制作はすすんでいますか?
絵を描き始めの頃は、絵の具の使い方や絵の描き方について学ぶことで精いっぱいだと思うんですが
だんだんと絵が描きなれてくると
自分にしか描けない絵を描いてみたいな
とか
「この絵は○○さんの絵だ!」と分かるような
特徴のある絵を描きたくなってきます。
私も実はそうで
自分にしか描けない、独自の画風を作るにはどうしたらいいんだろうと、悩んだ時期もあったんです.
そこで
今回は、【画風】の見つけ方について、どうやったら自分だけにしか描くことのできない
画風を見つけることができるのか
そのことについて、紹介していきたいと思います。
では、まず最初に
【絵画】を描くときの画風って何?
よく、絵を描く人の間では「画風」という言葉を使っています。
「画風」とは
絵の特徴・個性とでもいったようなものを指していいます。
その画家らしさが絵からにじみ出てくるような、筆のタッチだったり
色使いといったもののことで
この人の画風は○○だから・・・なんていうように使っています。
ようするに
画家独自にしか描くことのできない筆のタッチ・配色・画肌・絵のテーマをいうのですね。
画風を意識して描いていますか?
「画風」は意識していなくても、画面からその人らしさがにじみ出てくるもんだ
とよく聞きますが
意識をして描いているのと
無意識で描いているのでは違うと思うんですよね。
絵を描く人は、何かしらのこれが「表現したいんだ」という
思い(テーマ)とでもいうものなんでしょうか
それがあって、表現しているのだから、
その、テーマに見合った
モチーフと、画材と、絵を描くときの技法。
そして、さらに筆の運び方と、色の配色などを
計画的に使って描くのです。
だから、無意識よりは、「自分がこれを表現したいんだ」という
「テーマ」に合った描き方を意識的にしたほうが効果的なのは言うまでもないですよね。
そのうえで
否が応でも
にじみ出てしまう、自分らしさがプラスされて
○○さんの絵だねっていう
「画風」ができあがるのですね。
自分だけの画風を作るためにするべきこととは?
ある
ネットのブログを読んでいたら
好きな絵が自分の描きたいと思う絵と一緒なんだ
そう書いてあったのを目にして
そうだよね。
自分で、あぁ、いいな!
と思う絵って
同時に「こんな風に描けたらいいだろうな」という絵なんですよね。
と、言うことは
自分のいいな!これ好きだな!という絵をたくさんにみつけるといいのです。
自分だけの画風を見つけるために、巨匠といわれる画家の絵をたくさん見よう
↑ 上の画像はルーベンスの油絵なのですが
こういった、古典的な王道の油絵が好きな人もいれば
現代アートや抽象画が好きな人もいるように
一言で「絵」といってもたくさんの種類があります。
今は、インターネットでたくさんの絵の画像を見ることができるので
探してみると、これ、好き。とか、好きじゃないとかが分かって
自分の好みが
これだ!と
はっきりとわかるようになります。
google Art&Culture というgoogleが提供している世界中の美術館を見ることができるサイトがあります
自分だけの画風を見つけるためには、好みの画家の絵をたくさん模写しよう
好きな絵がたくさん見つかったら
その絵を真似して描いてみます。
私はルノアールの油絵を大学時代に模写していました。
画風に必要なことは?嫌でもやるべきこととは
絵を描いたら
できるだけ、たくさんの人に見てもらうことも重要なんですよね。
だけど
はじめのうちは、絵を公の場所に展示して見てもらうってなんだか
怖くないですか?
逆に見てもらいたいって人もいますよね。
人、それぞれなので、描くだけで誰にも見てもらわなくても私は満足なの、っていう人も中にはいます。
でもね
絵を上達させたい
独自のオリジナルの画風を作りたいっていう場合は
できるだけたくさんの人の目に触れさせて
そして
感想を聞くことです。
最初は嫌かもしれませんが、慣れてくればどうってことないですよ。
さらに、
できるんだったら、プロの画家の方からアドバイスをもらうことです。
時には、厳しいことも言われることもありますが、
それはあなたに期待している証拠だと思ってください。
若い人には、これからの活動に対して期待しているから厳しいことをいうのです。
だんだん年齢を重ねると
厳しいことは言われなくなってしまいます。
当たり障りのない、褒めた内容の感想しかもらえなくなってしまうんですね。
そうやって、自分の魅力はどこにあるのか
他の人の絵を比べてみて、自分の絵の強みは何なのかを学びましょう。
そうすることで
独自の自分だけの絵のスタイルを作り上げることができます。
自分だけの画風を作るために、学ばなくてはならないこととは?
たくさんの絵の技法を学びましょう。
技法って本当にたくさんあります。
画家の数だけ技法が存在するといっても言い過ぎじゃないと私は思っています。
プロの画家は
画材の知識に精通しています。
そうして
画材の持つ特性を理解した上で、オリジナルの技法を考えて自分のものにして使っているんですよ。
私は、プロの画家の方から勉強させてもらいましたが
本当に、画材の知識が豊富です。
今は調べると、たくさんの画材の知識を得ることができますが
欠点はとても時間がかかってしまうということです。
遠回りしないためにも、
できるだけ、絵の技術を持っているメンター(先生)を探して
教えてもらうことが一番ですよ。
そして、大切なことは
先生から教えてもらうことは、どんなことでも素直に学び、自分のものにしましょう。
技法もそうですよ。
自分には、このような技法は興味がないし、使わないな・・・
そう思っても
その
技法がどのように自分に役に立つかなんて、自分にはわからないものです。
たくさんの技法を学び
そして
その、たくさんの技法の中から、自分が表現したい表現方法にふさわしい
技法を選んで使えばいいのですからね。
教えてもらうまでは、
何も知らないのです。
なんでも、教えてもらいましょう。
自分だけの画風を作るためには、絵を描くだけじゃ見つからない
家に籠って
ただ、ひたすら絵を描けばいい絵が描けるっていうものではないですよ。
人生そのもの
あなた、そのものが作品ですよ。
たくさんの本を読んだり
芸術鑑賞をして、素晴らしいものにふれることも大切です。
そして、いろんな体験をすることです。
そんな、中から、いい絵が生まれてくるのではないでしょうか。
・・・なんて、偉そうなことを言っていますが、
生活の中で人間関係になやんだり、戸惑ったりして、マイナスな経験だって無駄じゃないと思うのですよ。
この、年齢になって
マイナスの経験は
自分を成長させてくれたなって、思うからです。
絵、以外のことも積極的にまなびましょう。
画風を確立させるために、過去の巨匠画家から学ぼう
最後に
巨匠と言われる画家が、どんな風に自分の画風を確立していったのかといったことを調べてみるのも
参考になりますし
励まされますよ。
エコールドパリの画家として有名な「レオナルド藤田」は、フランスに渡って、独自の画風を作るために
苦悩したそうです。
当時のパリのモンパルナスでは、ピカソやモディリアーニなどの芸術家が世界中から集まって活動していましたから
藤田はこのような若手作家と交流して
大きな刺激を受けると同時に
この、油絵の本場で自分はどのような油絵を描くべきか
悩んだそうです。
答えを求めて、周囲の技法を真似してみたり
日本の伝統モチーフの「鶴」を描いたりもしてみたそうです。
藤田は悩み、20年後に、藤田の代名詞となった「乳白色の下地」の技法を生み出しました。
この技法は藤田は秘密にしていたそうです。
画家にとってオリジナルはとても大切なものだと思います。
研究に月日を重ねて、苦悩したレオナルド藤田の姿を想像すると、秘密にしておきたかった気持ちが分かりますね。
まとめ
自分だけの画風を見つける方法について紹介してみました。
「画風」って、自分自身なのかもしれないな・・・・。そんな風に思いました。
自分との対話、自分を知ることにもつながることだと思うのです。
絵を描くって、楽しいものです。
それと同時に、ちょっと頑張る部分も必要ですが
だけど
自分の中の形にならないものが形になる喜びを体験することができるから、
ずっと絵を描き続けてしまうのです。
絵を通して、自分の強みや魅力を探って自分だけの「画風」見つけてください。