【絵の練習方法】初心者向けの練習方法と心構えについて

絵の練習方法・最初の心構え

こんにちは、駒形です。


今回は、初心者の方が絵を練習する時の効率的な練習方法について

紹介してみたいと思います。


まず、最初に。

絵を始めよう!絵が上手に描けるようになりたいと思った時に

考えてみてほしいのは

「何のために絵を描くのだろうか?」という事です。


ちょっと、絵が上手に描けたら

なんかかっこいいな・・・。

趣味で、旅行に行ったときにササっとスケッチできたら

楽しいだろうな。

そんな目的の方や


いいえ、私は画家として将来は個展を開いて、絵を販売したいな。

絵の教室を将来は開いて、

絵で経済的に自立したいわ。


本当に、いろんな目標があると思うんです。



それで、

絵を描くには、根性や努力をしないとだめですよ。とは

私は言いたくなくて、

目標に合わせた努力の仕方をしましょう。

ということなんです。



今回は、趣味として、まずどんなことをやったら今よりも

絵が上手くなるのかに焦点をあてて

紹介していきたいと思います。

絵の練習方法には模写が一番

ズバリ!私は絵が上手くなるための練習方法は「模写」だと思っています。

絵の先生の中には「模写」はよくないという先生も

いると思いますが、

それは、近代~現代の西洋美術の考え方が伝統絵画を否定するところ

から生まれてきているからなんです。

古代ローマ・ギリシャ時代から現代の美術まで

西洋美術の流れは、前時代の考えを否定することから流れが

変化してきているので

古典絵画のような伝統的なものを重視した考えより

個人的な思想や鑑賞者に美とはどうゆうことか?について

考えさせられるような作品になっています。



西洋美術の近・現代の動向は作家の自由な発想や独自性

それから、概念をあらわした作品なので

模写をして過去の巨匠から学ぶ必要がないのです。


美術の分野は本当にたくさんありすぎて

これが芸術ですとひとくくりにできないくらい表現の幅が広いので

私も

何が美術で何が正しいのか分からなかったんですよ。


しかし、

今はインターネットの普及でいろんな絵画の情報が得られるようになって

どうやら、

模写はいけない事でもなんでもなくて

有効な絵を学ぶ方法だと分かったんですね。

西洋絵画の中世からルネッサンスの時代、画家たちは

工房に弟子入りをして、絵の技術を親方から模写をすることで

技術を学んでいましたし、


版画が発達した時代には

版画の絵をもとに、模写をして学んだり

版画の絵から発想を得て、油絵を描いたりしていたようです。

いわゆる、当時の版画は今の写真のような使われ方

をしていたようなのです。

なので、絵が上手になりたいなら

過去の画家の絵を模写することはおすすめです。

絵の練習方法としてのクロッキー

次におすすめする練習方法は

「クロッキー」です。


クロッキーとは、専用のクロッキー用紙と呼ばれる

安価で薄い紙が何枚も

綴じたものが販売されています。

そうした紙に

動く対象物を素早くとらえて

線で短時間(3分~5分くらい)で描くことをクロッキーと言います。

クロッキーは消しゴムを使わないで描きます。


美術大学を受験するような高校生なんかは

鶏とかウサギとかを練習します。


これは、

短時間に描くので

対象物の特徴を的確にとらえる練習になります。


それから、

適格にとらえた形を線で

特徴を捉えた単純な形にして描かなくてはならないので

一本の線で(塊)を表現できるようになります。


人体も練習のモチーフとしてよく描きます。

教室や誰かモデルになってくれる人がいないと

なかなか練習できませんが、

私が高校生の時にやっていたことは

授業中の先生の姿の輪郭線を目でなぞっていました。



クロッキーの練習をするときのポイントは

デッサンの狂いは気にしないで

どんどん描くことだと思います。

とにかく枚数をこなすと、対象物の構造や輪郭線が自然と

頭の中に入ってきますので

何か絵を描きたいなと思った時に

形を思い出して描くことができるようになります。

絵の練習の王道は石膏デッサン

三番目はやっぱり、これだと思います。
「石膏デッサン」


高校時代の美術室に「石膏像」があったかと思いますが

あの、真っ白い「石膏」をデッサンすることです。


これは、美術大学の入試の必須の練習方法で

鉛筆でデッサンする場合と

木炭でデッサンする場合があります。

「木炭」とは何と思った方は、

「木炭」「木炭デッサン」で検索してみてください。


私は高校時代「木炭デッサン」しかやりませんでした。

最近の美術大学受験生は油絵を受験する生徒でも

鉛筆でデッサンするようですが

油絵をやってみたいと考えている方は

「木炭デッサン」をやってみてください。


ちょっと、特殊な材料をそろえないとできませんが

木炭デッサンはモチーフの明るいところと暗いところを

見分ける勉強に適しているので

これを練習してある程度描けるようになると

絵が数段上手くなります。


石膏をデッサンすることが絵の練習方法に有効なのはわかったけど

個人で練習するときに石膏は用意できないよね。


そんなときは

白い形状のもならなんでもいいのでモチーフにしてみてください。

例えば、「たまご」「紙コップ」

白い「コップ」「皿」「花瓶」などなど・・・。

真っ白いものならなんでも練習モチーフになります。



私が高校時代に美術の先生から言われたことは

真っ白いコピー用紙をくしゃくしゃに丸めて

それをデッサンするといい、と。



だから、白いものなら何でもデッサンの練習になりますよ。

石膏デッサンをする意味は?

どうして、石膏デッサンが練習の方法としていいのかというと

絵を描くときに

初心者の方は物の輪郭で絵を描いてしまいます。

それは、脳が言語化して物事を処理することに慣れてしまって

いるからなんです。


黄色いコップが目の前にあったら

「コップ」という言語と記号(四角くて色は黄色で)

というように。


だけど

言語化せずに

見えたまま、映像として脳が認識するとしたら

情報量はたくさんあると思います。

四角だけど上の形が楕円に湾曲していて、右の三分の二グレーがかった

黄色だよね。

・・・というように。

そこで、

今までの「見る」という事を絵を描ける人の状態の「視る」に

変える助けをするのが石膏デッサンなわけなのです。


ものが立体的に見えるという事は

光と陰の移り変わりを正確に表現してあげることによって

紙の上に表現できます。

まず、それをできるようにするためには

対象物のどこが一番光が当たっていて明るいのか

どこに影ができているのかを観察しなければ

なりません。


だけど、

色がついていると

なかなか、その判断がしずらいです。

そこで、分かりやすくするために

わざと、白い状態で対象物を設定してあげるのですね。


対象物が白いことにより、どこが一番明るいのか

陰はどこなのかという事を分かりやすくするために

白い石膏像を描く練習をするわけなんです。

絵のメンターを見つけましょう

絵の練習方法とはまた少し違うのですが

絵を上達させるための近道として

「絵のメンター」を見つけるという事です。

高校生なら、学校の美術の先生

美術の先生がいない場合は、画塾や絵画教室の先輩や講師の先生

でしょうか。

今はインターネットから、たくさんの情報が得られるから

そうしたYouTuberの方がメンターでもいいと思います。

昔の画家たちは

美術館に通って模写していたそうです。

今の時代にそれは無理ですが

画集をみたり

美術館に足を運んで

どう描いているのだろうかと調べてもいいと思います。

絵の制作は個人プレーなので

いいこともありますが

たまに孤独で今進んでいる方向は果たして

正しいのだろうか?そんなことを

たまに感じると思います。

そうしたときに

相談できる絵を描く仲間がいることも

大切なのではないでしょうか。

先生でなくても、絵や活動に意見をもらえる相手がいる

という事は心強いと思いますよ。


そんな、メンターを探してみてはいかがでしょうか。

絵の練習方法は素直になる

絵は最初は自分で描いた絵がへたくそで本当に

人に見せるのが嫌になると思います。

私もそうでした。



今でもそうです。

だけど、絵はできるだけたくさんの目にさらしたほうが

上達は早いと思います。


よくデッサン講評会などで

自分の絵とたくさんの人のデッサンが並べられて

講評されることがありますが

自分の絵だけ見ていると

自分のどんなところがどうなのか?が

まったく見えないんですよね。


他者の作品が横に並ぶことによって

自分の絵の弱点や改善点が見つかることがあるんです。



だから、

もう少し上達してから

発表しようと思わないで、

できるだけ、たくさんの発表の場に作品を出していった方が

いいと思います。

デッサン練習中に絵をさかさまにしてみる

絵の練習方法の一つになりますが、

時々自分で描いた絵をさかさまにして眺めてみます。


そのほかに、鏡に映して反転してみることもお勧めします。

そうすることによって

形の狂いに気が付いたりします。

絵を練習し始めたころは

なかなか自分の絵の形の狂いに気が付けないのですが

上の2点をたまにやると

自分で気が付くことができます。

絵の練習には見る時間をながくする

絵を描いている時間と

モチーフを眺めている時間

どちらが長いですか

絵を習い出した高校時代によく言われたことは

絵を描く時間よりも

モチーフを眺める時間の方を長く持ちましょう。という事でした。


モチーフの形や明暗を頭に形を焼き付けてから

画用紙に描くという事です。

見ると描くをきちんと分けて作業すると

早く絵が上手くなっていきますよ。


対象物を見る、よく観察すると、今まで見えなかったものが

見えるようになります。


目には映像として映し出されていたのですが

思い込みがあって

今まで見えなかった部分が

見えてくるという事ですね。


それは

自分で観察して気が付く場合もありますが

先生に指摘されて、気が付くこともあります。

絵の練習方法は数をこなすこと

絵は、まとまった時間がないと

描けないと思い込んでいる人がいるかと

思いますが

隙間時間でも

スケッチなら描けるはずです。



絵が上手くなるには

何より、たくさん描くこと

時間をかけるという事です。


それは、趣味で楽しみで描く方も

そうでない方も

同じだと思うのです。


それから

途中でやめないことも大切だと思っています。


止めてしまったら、今までの時間と労力は・・・?

でも、また、再開すれば

その、練習量は積み重なっていくので

やればやっただけ結果として出てきますよ、だから

続けていきましょう。


また、そこが絵の楽しさでもあるので私は楽しんで

続けていけてるのだと思います。

絵の練習方法は得意な分野を見つける

絵画教室で勉強していた時に先生から聞いた話なのですが

風景も人物もすべて

上手く描ける画家っていないそうですよ。


写実的な絵画で有名な画家の方でも

静物はリアルに描くのだけど人物はいまいちだよ。

また、別な画家の方は人物はとてもリアルで有名だけど

風景はそれほどでもないね。


私からみたらどれも、目を見張るくらいの描写力なのだけれど

その先生は

そんなことをおっしゃっていたのを思い出します。


それから

美術大学の先生たちって、受験で静物や人物ばかりを勉強してきてるし

風景画を自分で描かないから

風景ってなかなか誰も教えることができないんだよね。


そんなことを言っていました。

確かに、大学では風景画って学ばないです。


だから

風景画をやるといいかもしれない。

そんなことも言っていましたっけ。



プロの画家でも、苦手な分野はあるようです。



だから、器用になんでも描けるよりは

これなら負けないという分野を極めることも

絵が上達するヒントかなと思います。

まとめ

絵が上達したいって思うことが一番大切なんじゃないかなと私は常に考えています。

・・・というのは、

絵が上手になりたいって思わない人もいるという事です。

ごくまれに

そんな人に出会うことがあります。


少なくとも

私のこの記事を読んでくれている方なら

絵が今よりもずって上手になりたいと

思っていると思います。


その気持ちがモチベーションになっているから

絵を描き、上達していくんだと思います。


絵を描く面白さって

同じ趣味の人と交流するという楽しさもあったり


絵を鑑賞する楽しさもあったりしますが

個人的な楽しみでいえば

絵が上達した!

という、成長の喜びを感じることも絵の楽しさの

一つなんじゃないかなと思います。


絵を描き始めの頃は、

上手い人の絵を見ては落ち込むことが多いと思いますが

落ち込むんじゃなくて

上手いなと思う人の絵を見て研究したり

マネをすることで

少しでも今より上達するように気持ちを切り替えると

いいと思います。


あんまり、結果を急がないという事も大切です。


私はせっかちなのか、すぐに結果を出したい衝動にかられるのですが

絵の技術は練習量に比例して

ぐんぐん絵が上手くなるという事はないみたいです。



ある一定量の練習量がたまると

あるとき急上昇するように

絵の技量がぐんと上手くなる時が来ます。


最後に、一番の絵が上手くなる重要なポイントは

「あきらめない」

「続けていく」

という事です。

無理なことって続かないので

いかに、楽しくできるか?

あるいは励ましあえる仲間を見つけることかなと思います。

以上、絵の練習方法の紹介でした。

いつも読んでいただきましてありがとうございます!









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