はがきサイズの紙に絵を描いてみませんか
はがきサイズの大きさなら、短時間で絵を描くことができます。
隙間時間で鉛筆だけで描くのも素敵ですが、さらに水彩絵の具でさっと色をつけるともっと絵が引き立ちます。
隙間時間で一枚の絵が完成するので、達成感が得られて、二枚、三枚と枚数をたくさん増やすことで大きいサイズの絵に劣らない存在感のある作品を作ることもできるんです。
こんな風に二枚を一つの作品として額に収めることもできるんですよ。
用意するもの
はがきサイズの画用紙
今回はマルマンの絵手紙用の画用紙を使用してみました。
画材店に行くといろいろな種類の絵手紙用の画用紙が販売されています。
紙の種類も本当にたくさんあって、水分を良く吸い込むもの、適度に吸い込むもの、水分をはじくものと大まかに分けて、3つの種類に分けることができます。
和紙などは水分を良く吸い込むので、絵具のぼかしが難しいのですが、適度に吸い込むものは、水彩絵の具を画用紙の上に乗せたときに、ゆっくりと水分を吸い込むので、その間に筆を動かして、グラデーションを作ることができます。
水彩絵の具を使って描くときは、画用紙か、水彩用と表示してある紙を選びましょう。
筆
今回使用した筆は、ウィンザー&ニュートンの水彩用筆の4番と、面相筆の2本を使用しました。
水彩用の筆で、自分が使いやすい筆が良いと思います。
水彩用の筆は1本から2本あれば十分です。筆を洗いながら、使うので、少ない本数で大丈夫です。
それから、油絵の具のように筆をこすりつけたりといった使い方はしないので、できれば価格のよい品質の良いものを買うといいですよ。
品質の良いものは、筆先がつねに、まとまり、水分の含みもよくて、長持ちしますから、そのほうがかえって経済的なのです。
絵の具とパレット
A4サイズくらいの紙の大きさ以上の水彩画を描くときには、普通のパレットにチューブから絞り出した水彩絵の具を出して描くのですが、
今回は、はがきサイズの大きさなので
携帯用の小さな絵具とパレットが一体になったセットを使います。
ウィンザー&ニュートンの携帯用水彩絵の具セットなのですが、もう10年近く使用しています。
パレットの容器と、固形の絵具は別々に購入をしました。
セットで販売をしているものもあります、価格はだいたい一万数千円位で購入できます。
ちょっと高いかな・・・と感じるかもしれませんが、一生使えると思うので購入しました。
実は、これを使う前はプラスチックの携帯用水彩絵の具セットを使っていましたが、プラスチックの部分が割れてしまって、このセットを購入したわけなんです。
私は風景画を描きに外に出かけることがあるので、携帯の水彩絵の具セットは欠かせません。
もちろん、普通の水彩絵の具とパレットでも、はがきサイズの絵を描くことはできますから、これじゃなくちゃだめ、というわけではありませんよ。
手持ちの水彩用具で十分絵が描けます。
そして、私は、色の見本をこんな風に作って置いてあります。
上の紙は普通のスケッチブックの画用紙、下は少し厚手の茶色みがかった水彩画専用の紙で色見本を作りました。
こうすると、紙に絵具をのせたときの発色と、水分の染み込み具合が分かるのでとても便利です。
色によって、鮮やかに発色する色と、淡く発色する色とさまざまなのです。
筆を洗う容器
筆をすすぐことが出来る容器なら、なんでも大丈夫です。私はプリンの空き容器を活用しています。
もし、用意できるようでしたら、注水器というものが、画材店で販売しています。
ボトルの腹を押すと、曲がったストローの先から、水がでるような仕組みになっていて、絵具の上に水を加えるときやパレットを掃除するときなんかに便利です。
筆の水分を調節するためのタオルかキッチンペーパーなど
写真ではタオルを使っていますが、キッチンペーパーでも大丈夫です。
片づけるときに、パレットの部分を掃除するときはティッシュペーパーかキッチンペーパーを使っています。
ホームセンターで紙でできたウエスが販売されているので、それを使うこともあります。
鉛筆で描く
鉛筆は三菱ユニを使用しています。BかHBの硬さで描きます。
着彩
写真ではあまり色がはっきりと出ませんでしたが・・・。色はちゃんとのっています。
鉛筆の線を活かして、絵具は明るい色から順番にのせています。
画面の上には寒色と暖色を必ず入れるように心がけています。影は紫色を使っています。光の部分は黄色をのせています。
はがきサイズは、短時間で出来上がるので、家事の合間に一枚仕上げることができるので、しばらく絵を描く時間が取れなくても、絵具の同じ色が作れなくなったり、モチーフを固定しておかなくてはならないとか、光の位置が変わってしまって描けなくなってしまった・・・・などの問題がないので
気軽に絵を描くことができておすすめですよ。
何枚も絵が描けたら、
複数の絵を合わせて、額装すると、
すてきな絵が出来上がります。
上の写真は、マットの色を淡いベージュにしましたが、はっきりした色にしてもまた素敵だと思います。
額の色やマットの色を、絵に合わせて考えるのもまた、楽しいですよね。
まとめ
*はがきサイズの絵なら、準備や画材の用意も手間がかからずに、短時間で仕上げることができます。
*家事や少しの時間が空いた時に描くことが出来るので、モチーフを固定しておいたり、絵具が同じ色が作れなくなってしまった、なんてことがありません。じっくり時間をかけて絵を描くことが難しい方におすすめの描き方です。
*小さい絵でも、何枚か一緒に額装をすることで、大きな絵に負けないくらい素敵な作品になります。
*今回は鉛筆と水彩絵の具で描きましたが、色鉛筆や、パステルで描いてもまた素敵な作品が出来上がると思いますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。