美術のすごい「ちから」

似顔絵を描いてもらって、思った以上に嬉しい気持ちが実感できました。

自分が「絵」を描く人なので、似顔絵を描いてもらう、ということは想像しませんでした。

自分がだれかの似顔絵を描く、ことはなんとなくあるかもしれない・・・と思うのですが。

でも

今回、描いてもらって分かったのは、思った以上にとってもうれしいもんなんだな。ということです。

その理由についてのお話しです。

自分のために制作時間と思いを使ってくれた嬉しさ

私は時間=命と考えているので、その人の時間を使って

時間をかけて絵を描いてくれた。そして、その時間と思いが作品という形で残っている。

そして、形になって受け取ることができる。

そのことは、自分で思っていた以上に嬉しく感じたんです。

実際に体験してみるのと、想像してみるのはやっぱり違いますね。

そして、その描かれている題材から、忘れかけていたその時の様子や自分自身の気持ちが思い出されるからなんです。

アートセラピーという言葉があります

有賀三夏(ありがみなつ)さんという方が、

中学教師時代に、上司にあたる先生に美術の授業時間をなくさないでほしいことを訴えたそうです。

しかし

上司にあたる先生は

「美術の授業がメイン教科より重要な訳がないじゃない、だったら証拠をみせてよ」

その言葉から、アメリカに留学をして、アートセラピーを学んだ人なのです。

私は、

この、アートセラピーを思い出しました。

アートセラピーとは

芸術(アート)を使った心理療法(セラピー)で、欧米では1940年代から医療や教育の現場で使われ始めた言葉です。

ここでいう、アートの定義は人の心を可視化して表したもので、上手い下手は関係なく、一本の線でも、人が生み出したものはアートと捉えます。

創作プロセスの中で、思い出したり、考えたりすることで「気づき」があり、思い出がよみがえったり、忘れかけていた自分の気持ちや隠されていた自分の気持ちに気付くことがあるのです。

そういったことを通して、

コミニケーションやクライアント(作者)が自分と向き合うきっかけとなり、

自分の問題に近づき、自らを治療する効果があるというものです。

似顔絵を描いてもらい、気付いたこと

最初は私だけの似顔絵を描いてもらう予定でしたが、私一人だけで映っている写真がなくて、家族で沖縄旅行に行った時の写真を渡したのです。

最初は私だけの似顔絵だったはずなのですが、

画家さんは、娘まで、描いてくださったんです。

その気持ちも嬉しかったのはもちろんなのですが

沖縄に行って見たもの、いろんな出来事を思い出したのです。忘れかけていた記憶がよみがえり、当時の娘の様子や、自分の感情や思いまでもがよみがえってきて、

自分でもいままで気が付かなかった気持ちを知ることができたんです。

そうすると、

家族に対しての、普段のわだかまり、こうしてほしいのにといったマイナスの感情も、本当はそうじゃなかったのかもしれないなんて、思えたり・・・

さまざまな、気付きが得られたんです。

日々、日常の仕事に流されて、自分のことを考える・家族のことを思い出すことがなかった中で、1枚の絵がきっかけとなっていろんな気持ちを気付かせてくれたんです。

画家さんが時間を使って描いてくれたのももちろんなんですが、楽しかった記憶を留めておけることも

大切な宝物となった理由なんです。

絵はただの紙と絵具でしかないけれど、でもそうじゃなく、

いろんな大切な思いが詰まった宝物

でもあるんだなぁ・・・・・と

実感する出来事となりました。

これは、自分で絵を描く側だからあまり気がつかなかったのかもしれません。

絵を描いてあげるって、こんなにすばらしいことなんだな、とそんなふうにもおもえた出来事でした。

この、絵から自分では気が付かなかった感情を知る(思い出す)事はアートセラピーの回想法に似ているんじゃないかとアートセラピーについても記載しました。

美術はこういった「ちから」のほかにもさまざまな力があります。

たとえば、「ブリゴラージュ」というありあわせのものでなにか物を作る作業のことをいうのですが、それも美術の力の一つです。

ほかにも

たくさんの美術の力があるのですが、私のブログでは紹介しきれませんので、有賀三夏さんの書籍を紹介させて頂きますので、ぜひ読んでほしいなぁと思います。

有賀三夏さんについて

私は有賀さんの本にであって有賀さんのことを知りました。

美術の先生・絵画教室の講師の先生にとって、とても役に立つ内容になっています。私自身も教師時代に美術の授業が重要視されていないことに悩んでいたので、とても共感できる内容です。それからロジカル思考で美術教育の意義について分かりやすく書いてあります。

美術の力は一つだけではなく、人間が生きていくうえで大切な力を総合して働かせる役割も担っています。

そのことを、多重知能理論といっています。

もっと、日本でアートセラピーが広まるといいのに。そう思い、今回似顔絵のことと絡めて紹介(お話し)しました。

有賀三夏(ありがみなつ)

東北芸術工科大学講師、画家、アートセラピー研究家

女子美術大学院を卒業後、アートセラピーを学ぶため渡米

カンザス・ピッツバーグ州立大学院、ボストン・レスリー大学院アートセラピー&ヒーリングアートを卒業。また、2009年よりハーバード大学多重知能理論研究グループ「プロジェクト・ゼロ」に参加。米国0-1ビザ取得。アートセラピー、臨床心理学、芸術思考など幅広い分野を専門とする。2010年から講師を務める東北芸術工科大学では、美術のワークショップを中心とした講義が話題となり、受講生が毎年倍増。圧倒的な人気を誇る。

本当はすごい自分に気づく 女子大生に超人気の美術の授業 
発行 京都造形芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学者 
発売 株式会社 幻冬舎 より引用

東北芸術工科大学ホームページはこちらから

いつも、読んでくださりありがとうございます。

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