こども色彩学コース誕生エピソード

子ども色彩学コース誕生エピソード

こんにちは。

ひだまり絵画教室での駒形です。

ひだまり絵画教室の【こども色彩学コース】は

どうしてできたの?

 

今回は、こちらのエピソードについてお話をしていきます。

 

ある、高校生の一言から生まれた【色彩学】

むかし、私が教師をしていた頃のことです。

美術の授業である生徒が

「あっ! 汚いオレンジ色になっちゃった。」

「あ~。俺、もうやんなっちゃったよ、やる気なくしたー。」

見ると、パレットには

茶色い、濁った色が作られていたんです。

どうやら、オレンジ色を作ろうとして

黄色と赤を混色してみたようなのです。

その生徒は、オレンジ色を作るには

黄色と赤を混ぜると作れる。

そう、思って混色してみたようです。

 

だけど、結果は・・・。

泥のような、くすんだ、濁ったオレンジ色になって

しまった・・・。

 

彼の混色は絶対間違っていないはずですよね。

 

小学校でも、

赤と黄色を混ぜると、オレンジ色ができます。

 

そう、教えてもらってきたし

図画、工作の時間でも、そうして彼はきれいなオレンジを作ってきたんだと思います。

 

 

 

それじゃ・・・なぜ?

泥のような、濁ったオレンジになってしまったんでしょう???

 

答えは

冷たい黄色と暖かい、もしくは冷たい赤を混色してしまった

から、なのですよね・・・😢

 

色彩の知識を伝えないと!

彼の、授業での一言がきっかけで

私は

「色彩」の知識と「絵の具」(画材)の知識

両方の知識をちゃんと伝えないとだめだ!

そうしないと

本当に【絵】を楽しむことはでいない

そう、思ったんです。

 

どうしても、小学校の図画・工作の授業だけでは

補いきれない【色彩】のこと。

 

色彩のことは、公の教育機関で勉強することはありません。

 

図画・工作でも、どちらかというと

感性や、自由に自己表現といった教育的なことに

重点を置いて先生たちは指導しています。

 

画材の知識や

【色】の知識はほとんど学ばないんじゃないかな・・・?

 

そうしたことから

【色彩】のこと も 教える絵画教室があってもいいんじゃない?

それで

絵画教室を開くときに

【色彩学コース】【こども色彩学コース】の二つを作ったんですね。

混色の知識は小学生でも絶対に必要

小学生に色彩の知識は、難しい?

いえいえ

本当に、絵を描くときの基本の き を教えていくので

小学生でも全然難しくありません。

多分

【色彩学】という名前からなんとなく、お堅くて難しそうなイメージ

になってしまうんだと思います。

 

こども色彩学で学ぶ色の知識は?

小学4年生くらいからなら

黄色でも、暖かい黄色と冷たい黄色の二つあるよ。

そして、

暖かい色どうしを混色すると

綺麗な色が作れるよ。

 

そんな話もすんなりと、覚えてくれます。

だから、全然難しくはないんです。

 

先ほどのお話で、高校生が美術の授業の時に

オレンジ色を作ろうとして

赤と黄色を混色したけど、泥のようなくすんだオレンジになってしまって

やる気をなくしたエピソード。

これも

暖かい黄色と冷たい黄色

暖かい赤と冷たい赤を知っていたら

綺麗なオレンジが作れたはず・・・。

そして、彼もやる気をなくさず

思いどうりの色を作ることができて、絵を楽しむことができたはずです。

あの、件があってから

私は、いつも授業で絵の具を使うときには

「色相環」と色の話、混色の話をするように

なりました。

それから画材の話も、です。

 

そうですよね・・。

私の常識は実は、非常識だったのだと、あの件があってから

気づかされました。

 

高校生でも

色のこと、絵の具のことを最初から

丁寧に教えていかないといけない。

絵の具はどれも同じじゃない

小学生対象に学童用の水彩絵の具として販売されているものには

製造メーカーによって何種類かあります。

当然、みんなおんなじではありません。

小学生対象に

ひだまり絵画教室で使用している絵の具は

2種類あります。

ひとつは低学年(1年生~3年生)にはこちら

の「ぺんてる水彩絵の具」です。

色相環の上に絵の具を乗せてみるとこんな感じになります。

 

実はこれ、人物用と風景用の2つの種類のセットが販売されています。

人物用には、「ペールオレンジ」と「ももいろ」が入っています。

昔は「はだいろ」という色の名前でしたが、今は「ペールオレンジ」に

変わっています。

そして、風景のセットには、それらの色は入っていなくて

みどり色が充実しています。

教室では、人物や静物を描くことが多いので

「ペールオレンジ」と「ももいろ」が入っている

方のセットを使用しています。

 

そして、高学年からは こちら↓ の

色相環の上に絵の具を乗せてみるとこんな感じになります。

 

サクラマット水彩絵の具24色を使用しています。

やはり、12色では色数が少なく表現の幅が狭くなるので

24色をそろえていただいています。

 

この、サクラマット水彩は、水で多めに絵の具を溶いて使用すると

水彩画風に描くことができるし

水を少な目に溶いて使用すると

ポスターカラーやガッシュのような雰囲気で描くことができる

絵の具なんです。

これで、ポスターの制作もできますので、

夏休みの宿題で出される、ポスターコンクールには

この絵の具が使用できるので

絵画用とポスター用に絵の具を別々に買う必要がなく便利なので

こちらを使用しています。

工作用の絵の具

絵を描く絵の具とはまた、別に用意しておくとよい絵の具があります。

それは

【ターナーアクリルガッシュ】という絵の具です。

ターナーアクリルガッシュ18色を色相環の上に乗せてみると

こんな感じになります。

 

この絵の具は、水で溶いて使うことができますが

乾燥すると、水にぬれても溶けださない性質があるので

工作に使用するととても便利なのです。

きほんの3種類の絵の具の知識

◎ぺんてる水彩絵の具 12色

◎サクラマット水彩 24色

◎ターナーアクリルガッシュ 18色

この、3種類の絵の具を使用することで、

絵の具の特性を学ぶことができています。

 

それから

混色も、この3種類の絵の具を学ぶことで

他のメーカーさんの絵の具でも、色数がいくつになっても

混色して、自由に【色】を作ることが

できるようになります。

 

色の基本を学ぶことでどんな応用も可能に

あの時の高校生の子は、今まで使用していた絵の具には

黄色は1本だけだったのでしょう。

だから、黄色が2本セットの絵の具で

黄色ならどれも同じ

もしくは、無意識に目についた黄色を選んだんだと思います。

 

 

小学生から中学生に

そして、高校生になるにつれて

使用する画材が変わります。

そして、

学校で用意してある絵の具の種類も変わります。

その時に

色の知識があれば、あの時の生徒のように思いどうりの色が作れなくて

嫌になることはないはずです。

 

小学生からでも、色彩の知識【色彩学】は必要です!

色彩の知識は公の教育機関では学ばないからこそ

伝えたい知識でもあります。

 

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では

ひだまり絵画教室の【こども色彩学コース】誕生についてのお話でした。

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