ミッショーネ技法とは

ミッショーネ(missione)とは

金箔を貼る技法の文字画像

絵の背景・画面に金箔を貼った絵画技法の一つで、

テンペラ画や油彩画の画面上に水性・油性のニスで模様を描き、一定の時間が経ったら金箔を置いて接着させます。

乾いた後で、ニスを塗った以外の部分の金箔を筆で払い落とすと、ニスを塗った部分の模様に金箔が接着されます。

この技法のことを「ミッショーネ」といいます。

ミッショーネ技法の他に金箔を貼る技法は、刻印技法・パスティーリャ技法・グラッフィート技法があります 。

道のところと、枯れ草の部分にミッショーネで金箔を置いています
光って映っているところが金箔が付いているところです

西洋の箔置きの技法

西洋の箔置きには基本的に2種類あります。

①ポリメントによる箔置き(簡単に言うと、ゼラチン溶液を画面全体に塗って乾かないうちに箔を貼り付ける)方法

②乾性油をベースにした接着剤を用いて箔を貼り付ける方法

①をウォーターギルディングと言います

②をオイルギルディングといいます。

ミッショーネ技法は②の乾性油で箔を画面に貼り付ける方法を使っています。

技法の名前の由来

中世の技法書には乾性油に乾燥促進剤を加えて煮立て、樹脂を溶かした処方が記載されています。

18世紀半ばにこれを改良して箔置き用の接着剤として販売されたのが「ミッショーネ」です。

現在ではこのミッショーネという接着剤の名が技法の名前として使われています。

当時のものはリンシードオイルにマンガンや鉛系の乾燥促進剤を加えて煮立て、これにコパール樹脂を溶解したものでした。

これをテレピンで薄めて使用していたそうです。

現在でも国産のものはほぼ、この処方で製造されています。

私はホルベインから販売されている、ジャパンゴールドサイズを使用しています。

原液を筆で画面の金箔を貼り付けたいところに塗って、表面が乾ききる手前で金箔を貼り付けます。

その、乾ききる直前のタイミングは、文章では表現できないんですが、もっと手軽に貼り付ける方法としては市販の速乾性のペンティングオイルでも貼り付けることができますよ。

速乾性のペンティングオイルなら、オイルを塗ってすぐに箔を付けても大丈夫です。

ホルベインから販売されている
商品名「クイックドライングメデイウム」
これでも貼り付けることができます

昔、このメデイウムで箔を貼り付けて作成した額縁が、下の写真です。

たしか、8年くらい前に作りました。
初めて箔を貼り付ける作業をしたのできれいにできなくて残念な仕上がりに。

金箔は真鍮箔を使用しています

金箔と呼んでいますが、私は真鍮箔を使用しています。

金箔の代用の品で、画材店で100枚入りで¥2800-くらいで購入できます。

これが、私が使用している、箔です。

まとめ

絵に金箔を貼る技法といっても、たくさんの技法があり、一番手軽にできるのが「ミッショーネ」ではないでしょうか。

本格的な黄金背景技法はやはり、美術系の大学で学んで、技術を習得しないと難しいと思います。

家庭でやってみたいな・・と思う方は、上記のように、真鍮箔を画材店で購入して、クイックドライングメデイウムで貼り付けるのがよいかと思います。

実際に箔をどうやって貼り付けたらよいのかは

こちら 金箔の貼り付け方

で紹介していますので、参考にしてみてください。

そこまで大がかりにしなくても

もっと簡単に金を付けたようにできないのかな。

そんな時は

金箔・金泥の代わりに「アキーラ絵具の金色」を使用するといいですよ。

その時に下地に黄色の絵具(アキーラ絵具の黄色)を塗ってから、金色を塗ると発色がよくなります。

よかったら、試してみてください。

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