令和っ子のパパママ必見☆アート思考と美術のはなし

教師時代のきっかけから

こんにちは。

今回は少々、固い話になるかもしれません💦

 

ところで、このブログを呼んで下さっている方は

幼稚園・保育園・小学校から

もしかしたら高校生を持つ親御さんたちなのではないかなと思います。

 

私は今から10年以上前に、高校の美術の教師をしていたんですね。

 

よく、その時に感じていたことは

「美術」という教科は、生徒たちの息抜きの時間なのだろうか・・・?と

いうことでした。

 

やはり、

高校生となると、大学受験を意識しますよね。

今では、もうほとんどの生徒が大学

しかも、4年制の大学に進学します。

 

当然、受験とは関係ない教科の美術は

生徒たちの身の入り方はあまり良いとは言えませんでした。

 

もちろん、美術が好きな生徒たちは

楽しんで授業を真剣に受けていましたよ。

 

 

 

毎日、教材の研究・工夫や生徒たちが楽しんで取り組めるような

課題を模索していた毎日でしたね。

美術教育と美術家教育は違う

この言葉は、私が22歳の時に

教師になりたての頃に、先輩の先生に言われた言葉です。

 

あなたはこの違い、分かりますか?

 

美術教育とは、

3歳~大人の方までを対象とした美術の教育のことを指して言います。

それに対して

美術家教育とは、

美術の専門家を育てるための教育のこと言います。

具体的には、将来画家・デザイナーなどの

職業として身をたてていくことを目標に

美術を学ぶことをいいます。

 

 

美術教育は生涯を通して

社会全体で行うものなんですね。

この、教育はざっくりと言ってしまえば

創造性を養うということです。

クリエイティブなことをしていく行為とでも

言ったらいいのでしょうか?

 

何も、絵を描いたり

デザインしたりすることがクリエイティブなことではなくて

例えば、

会社を経営していくときに

これからの時代のニーズや、社会状況を想像して

自ら(会社自体)のあり方を決めていったり

企業のアイデンティティーをどのように

お客さんにアプローチしていこうかと

いったことを考えることも

クリエイティブなことになります。

 

今は美術の教育が注目されている?

私が高校生だった時代

(昭和の最後の時代でしたね)

当たり前ですが、その時代と今では本当に

時代が変わりました。

 

1980年代は経済が豊で

今のような

インターネットもなく、個人が簡単に起業できるような

ことは想像も出来なくて。

 

 

女子が大学に進学する(それも4年制大学に)のは

本当に珍しくて、(短大が当たり前でした)

4年制の大学に行ったら、婚期が遅れて、結婚できない。

なんて世間が言っていた時代なんです💦

 

今は本当にえ~~~!って

驚きますよね。

結婚して、子育ての時代も

3歳までは母親の手で育てないとこどもが

かわいそう・・なんて風潮でしたし。

専業主婦の割合の方が多くて

職業をもって、働いているお母さんは

少数派でした。

 

今では、専業主婦の数の方が少ない。

ほとんどのお母さんが仕事しているという時代になりましたよね。

 

簡単に個人で起業できる時代になり

個人経営の会社が増えて

副業は徐々に認められるようになり

副業はほぼ当たり前?みたいな感じになってきていると

感じています。

 

しかも、今は「アート思考」という言葉なんかが出てきて・・・。

時代は目まぐるしく変わってきましたよね。

 

 

「お絵描き」とビジネスは似ている

「お絵描きとビジネスは似ている」この言葉は

イギリスが教えてくれた「ひとつのケーキ」と「アート思考」

という本の中で、作者の池澤摩耶さんが言っている言葉です。

2020年に当時6歳だった

作者の池澤摩耶さんの娘

Sayaちゃんがロールスロイス主催のコンペで

世界80か国5000以上の中から、絵画コンクールで

最優秀賞に選ばれたことが

きっかけで書かれた本なのですが

 

この中で

起業家の池澤摩耶さんが

Sayaちゃんがお絵描きしている様子を見ていて

たくさんの気づきがあり

そうしたことについて書いてある本なのですが

 

「そう、そう。美術って、こうしたことを伸ばすために

あるんですよね」

と、私が言いたいことをそのまま

言ってくださっているような内容の本でした。

 

その、一文を紹介しますね。

以下、引用
=============================================================

・・・そして、娘が絵を描く様子を見ながら、実は気づいたことがあります。

それは、お絵描きを数学や起業やビジネスはを切り開く力は

とても似ているということ。

 

問題は正解を答えるためのものではなく

回答者がどのような

アプローチをして

自分なりの答えを作り出していくのか、という思考力を

問うものだからです。

 

そして

日本の教育にもっとアート思考やリベラルアーツ精神を取り入れることが

できるなら

これからの正解がない世界を生き抜く力になるのかもと

思っているからです。

 

その力をつけるために最適なのが

手軽におうちでできる、お絵かきだと思います。

引用終わり

=================================================================

どうでしょう?

どう感じましたか?

 

同じような内容のことは、

「13歳からのアート思考 自分だけの答えが見つかる」

末永幸歩著 ダイヤモンド社

という本にも書いてあります。

 

作者の末永幸歩さんは

美術大学出身で中学や高校で講師の経験を持ち、

美術教育研究家でもあります。

 

アプローチの仕方は違いますが

どちらの作者も

美術教育の本質について

具体的に教えてくれています。

 

もし、お子さんが絵が大好きで

工作も大好きで、いつも何かしら手を動かして

絵を描いたり・工作をしているなら

一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

アントレプレナーシップ教育って知ってる?

アントレプレナーシップ教育ってご存じでしたか?

じつは、私も最近知った言葉

なんですよ。

 

これは、起業家精神を学ぶことだそうで

一部の大学でしか学べないのだそうです。

日本の大学では、大学生の1パーセント

ほどしか受講(学んで)していないのだそうです。

 

これからの日本の教育には、この

アントレプレナーシップ教育を重視していくべきだ

そんなことが文科省のホームページには書かれていましたね・・。

 

やっぱり、これからの時代は

大きな組織から個人の時代になり、自分で将来の仕事を

切り開いていく力がますます、求められていくようです。

AI化が進んで

これからの時代を生きる子供たちには

クリエイティブ思考の「アート思考」

0から1を生み出す力が必要だ!

なんて、よく言われています。

図工は美術の土台つくりだと考える理由

やっぱり、美術は、正しい道具の使い方

色のちゃんとした知識があってはじめて

表現したいという思いをかたちにできるものだと思うんですよね。

 

 

絵を学ぶ最初のときに

正しい道具の使い方・絵具の知識・色の知識を

学んだ方が上達は早いと思っています。

 

 

中学になって、図工から「美術」という教科に変わりますが

その時に、目に見えない

自分だけの感情や感性を

絵として表現するには、

基礎になる絵具の使い方

色の使い方は欠かせないのです。

 

そうした意味からも

小学時代に正しい、道具の使い方と色の知識を

身に着けてほしいなと考えています。

 

まとめ

最近の教育では、「想像力」をはぐくむことの

大切さが

注目されているそうです。

想像力とは、物事を心に思い浮かべたり、推し量ったり予測したり

する能力のこと。

 

想像力がゆたかになると、新たなアイデアを生み出す力

だけでなく、将来の目標を達成するために

何をすべきかというタスク能力や

二次元の図から立体的な物体について

考える空間認識能力

問題解決能力が向上するといわれています。

 

そしてまた

美術には、芸術の面だじゃなくて

算数の力が身についたり

想像力

読解力なども高まります。

 

 

イギリスが教えてくれた「ひとつのケーキとアート思考」でも

13歳からのアート思考でも

作者は、同じことを述べています。

それは

「大切なのはプロセス」

ということ。

これからは、

答えの出ない問題にどのようにアプローチしていくのか

が大切な時代になっていきます。

 

美術教育が今よりもっと

重要になるのかな・・・。

<宇都宮市ひだまり絵画教室>

 

 

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