色彩検定とカラーコーディネーター検定の違いについて解説します

色彩検定とは

こんにちは、駒形です。
今回は色の知識が学べる「色彩検定」と「カラーコーディネーター検定」この2つについて
それぞれの特徴と違いについて
ご紹介します。
それから、私の絵画教室で教えている
大人の塗り絵・色彩学コースでは、どんなことを学ぶことができるのか?
といったことも紹介していこうと思います。
まず、「色彩検定」についてですが
色彩検定は、文部科学省後援の公的な資格になります。
色彩は公的に学ぶ機会がありませんよね。
美術系の学校に行かない限りは学ぶ機会は、ほとんどないと思います。
色彩検定では
そうした、色に関する知識や配色についての
学術的な知識を学ぶことができる検定となっています。
※学術的とは、学問として成りたっていること。アカデミックということ。
色彩検定は
知識のレベルに応じて、3級、2級、1級とあり、3級が初心者の方が学ぶような内容となっています。
上の知識を学ぶには2級、さらにその上の知識を学ぶには1級というように級が3つに分かれています。
そしてさらに、色彩の多様性に対応するために2018年の冬から、
US(色のユニバーサルデザイン級)が新設されました。
US級とは、視覚的に多様性を持った方に向けて
どのように色彩を使用したらよいかといった内容について
学ぶことができる級です。
先天的に視覚にハンディキャップのある方。
それから、高齢の方は、年齢によるものや
病気の影響を受けて視覚の見え方が変化していきます。
そのような方々の見え方を
理解することで
社会生活をする上での
支障のない、色彩計画を立てるにはどうしたらよいのかが
理解できるような内容になっています。
テキストの購入や、検定の申込などの詳しいことは、公式のWebサイトに
情報が掲載されていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
カラーコーディネーター検定とは

カラーコーディネーター検定とは
東京商工会議所が実施する色に関する知識や技能を問う検定試験です。
デザイナーや色を扱う職業に就く方が、現場に出てすぐに役に立つ、実践的な内容を学ぶことができる内容となっています。
民間の資格となっていて
1級~3級に分かれていて、1級はさらに3分野に分かれています。
カラーコーディネーター検定の場合も、級は3つに分かれているのですが
なぜか
テキストは2つに分類されています。
「スタンダードクラス」と「アドバンスクラス」の2つのテキストに分かれていて
「スタンダード」の方が初級者向け
そして、その上の知識が記載されているのが「アドバンス」です。
色彩検定も、カラーコーディネーター検定もほとんどの学ぶべき内容は同じですが、
カラーコーディネーター検定の方には、色彩検定の内容に加えて
「デザインの近代史」といった歴史についての知識や、
照明の明るさを表す、「測光量」についての内容が
あったり
さらに、メイク、ファッション、インテリア、プロダクツ(製品)と
幅広い知識が学べるような内容になっています。
色彩の知識だけにとどまらない
企業で実践的に使用できる知識を問う内容も出題される
検定だと思います。
カラーコーディネーター検定の「スタンダードクラス」テキストに記載されている内容は
色彩検定の3級と2級の内容とほとんど
変わらない内容なのですが
「アドバンスクラス」のテキストでは
美術大学以上で学ぶような、とても専門的な内容が記載されているなと感じました。
「色彩管理の手法」や、「製品の色彩調査手法」といった分野に関しては、
実際に仕事を経験しながら学んでいくような内容ではないだろうか?と
思ったからです。
さらに、
「CIE表色系」という色の表記法があるのですが
「アドバンスクラス」のテキストの中では
そのCIE表色系をもとに「等色関数」という数式を用いて、色の刺激に対して視覚系の感度を数値で表すといった内容が書かれていました。
「CIE表色系」とは、どんなものなのか
ちょっと初めて聞いた方は
分からないと思うので、
詳しく解説したサイト「KONICA MINORUTA」さんのサイトを紹介させていただきたいと思います。
です。
う~ん。
かなり難易度が高い内容だと思います。
カラーコーディネーター検定については
色彩検定とほぼ、内容は同じと思っていましたが
テキストを読み込んでみると、「アドバンスクラス」の公式テキストは
独学で暗記で対応できるような内容ではない、印象を受けましたよ。
大人の塗り絵・色彩学コースで学ぶ内容は?

こまがた絵画教室の
大人の塗り絵・色彩学コースでは
いったいどんなことが学べるのかな?
そんな風に思っている方もいらっしゃると思うのです。
基本的には
大人の塗り絵を楽しむコースなのですが、
平行して、色彩の知識や配色について学べるよう
色を決めていく時に
色彩検定3級の色彩の知識を交えながらレッスンをしていきます。
色彩検定3級の内容を1年間を通して学ぶように設定していますが
生徒さん個人の学びたいニーズに合わせてレッスンを行うので
色彩検定合格を目的とせずに、塗り絵を楽しんで
色彩の知識だけ学ぶこともできます。
また一方で
色彩検定3級合格を目指して学習に重点をおいた学び方をすることも
可能です。
色彩検定の内容にとどまらず、
大人の塗り絵・色彩学コースでは
塗り絵をしながら、絵画の基本を学んでいただけるように
「画材の知識」や、「色を使った遠近の表現方法」など
色彩検定3級の内容と並行して絵画の要素を学ぶことができるようにもなっています。
色を塗りながら
自然に、色彩検定3級の知識を学んで頂けると思います。
まとめ
今回の記事は
「色彩検定」と「カラーコーディネーター検定」2つの
検定についてと私が主催する絵画教室の
大人の塗り絵・色彩学コースではどのようなことを学ぶのかについて
まとめてみました。
「色彩検定」については
昔、教師時代に1年間ずっと「色彩検定」のみを教える授業を
経験したことがあり・・・
テキストも3級から1級まで購入してかなり勉強したことがあります。
そんな経緯から、自分の絵画教室でもそうした
知識を役立てることができたらいいな。
そんな思いから大人の塗り絵・色彩学コースを設けました。
こうした色彩の知識は公的な教育機関で学ぶことは
なかなかないので
私の教室でそのようなことを学ぶ場所の提供ができたらいいなと考えています。
これからさらに
「色彩」に特化した情報をどんどん発信していきますので
絵を描くときの参考にしてみてくださいね。
また、
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絵画教室でお待ちしています。

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