油絵を描いていた画家だった

「油絵を描いていたのだけれど・・・」
これは、私のことです。
「アーティストのためのハンドブック」
という本を読んでいたら
「作品を制作するうえで、最も難しいのは、制作物を仕上げながら生活をする、ということです。そしてそれがずっと続きます。」
こんなことが書かれていました。
作品を作っている人はみんな同じ悩みを持っているんですね・・・。
正社員として働いて、家事と育児をしていつのまにか、だんだんと作品を描かなくなってしまうのは、私だけじゃないのかもしれないな。
そんな風に思ったのです。

生活するためには
何かしらの仕事をしなくてはなりません。
また、家族の問題もあると思います。
そういった中で、
どのようにして油絵を描き続けていったらいいのだろう?
そんな風に考えるようになったんですね。
制作が続けられる、続けられないかが、一番難しいことなんじゃないかな?
そう思うようになりましたね。

絵が好きで描いていたけれど、日常の様々なことに流されて今は絵を描いている余裕がない・・・。
時間があったらまた、絵をかいてみたいんだけど。
私もそんな風に考えていました。
絵はずっと描いていないとだめなんじゃないかな・・・?そんな風にも思っていたんですね。
だけど
画家と呼ばれる人達の中には、50代や60代になってから絵を始めて画家になった人もいるんです。
私が初めて、東京に出てきて本物の画家の絵を見たのでは、アメリカンナイーブアートの画家「グランマ・モーゼス」の絵画展だったのです。
モーゼスおばあさんは
70歳になってから油絵の制作を始めて、その絵がアメリカの画商さんの目にとまって、画家となった人なんです。
今は時間が取れなくて絵が描けないのかもしれませんが
また始めればいいのです。
絵はいつからでも始めることができるものなんですね。
油絵を描いていた女性の「画家」について調べてみました
女性の画家さんて、あんまり見ないですよね。
それはどうしてなのか
いろいろとしらべたんですね。
そうしたら、西洋も日本も女性の画家はいたんです。
それも、たくさん・・・。
でも、組織の中では上になれなかったので、歴史上に名前が出なかったわけなのです。
最近になって、女性の画家が活躍するようになりましたが、
私の祖父母の世代(大正時代)では、女性は画家になることは難しく、絵を習うことすら難しかった時代です。
それから、もう一つは結婚すると家事と育児で絵が描けなくなってしまってやめてしまう。
ということだと思います。
今では、結婚しなくても仕事をもって生活することはできますが、当時は女性が結婚をせずに生きていくのは難しい時代でしたからね。
油絵を描くことをやめないためのマニュアル

「アーティストのためのハンドブック」に書かれていた内容です。
「基本的に自分の作品を作り続ける人は、作品制作を続ける手法を学んだ人です」
ということは
絵を描く時間を見つけたひとや
絵を描き続けられるようにアイデアを考えついた人が
作品を作り続けることができるということですよね。
そういうことだと思うのです。

いかに、制作を続ける方法を見つけるかが大切なんだ。
そんな風に考えるようになったんです。
油絵を描かなくなってしまう理由は?
絵を描かなくなってしまう挫折の理由を考えてみました。
①制作場所の問題
②制作時間の問題
③家族の理解
④金銭的の問題
この4つの問題が、絵を描かなくなってしまう理由なんじゃないでしょうか。
油絵を描く目的を考えてみましょう

その本の中には、このようなことが書かれていました。
「目的は美術館に作品が収容されることではない」と。
絵を描くこと自体が楽しく思えるだけでいいと思うのです。
展覧会やコンクールに作品を出して、賞を取ることが目的でなければ、制作場所の問題と、金銭的な問題は解決できると思うのです。
展覧会やコンクールは絵のサイズが大きいサイズで〇号サイズ以上でないと出品できませんという決まりがありますが、
純粋に絵を描いて、身近な人に見てもらって発表するだけなら、
部屋の隅に絵を描くコーナーを作って、小さな絵を描くことができますね。
金銭の問題も、簡単な画材だけ用意すれば、そんなに出費にはならないはずです。
家族の問題は
例えば、家族が油絵の具の匂いが気になる。
そうゆうことなら、画材を油絵の具からアクリル絵の具に変えて絵を描いてもいいと思うのです。
私も家族から、油絵の具の匂いがどうしても苦手だから
油絵の具は使わないで、と言われていたんです。
制作時間の問題は、
今は家族の問題・仕事で制作時間がなかなか取れないかもしれませんが、
継続して絵をかかなくてもいいんです。
また、絵を描ける時期がやってきますから、今は種をまく時期と考えて、焦らないことも大切ですよ。
絵が描ける時間がたっぷり取れる時が来た時のために
画材や個展をするためにお金貯めておく時期なのだと考えて、今できるスケッチをするだけの方法もあります。
絵が好きな知人から、絵を描けるお金があってうらやましい、と言われますが、それはきっと、正社員として20年近く働いてきたからということもあると思うのです。
人生は長いので、絵が制作できるように自分の環境をまず、作っていくことも大切じゃないかと私の経験から感じたのです。
人生を短期的に考えないで、戦略を練るのも一つの方法なんじゃないかな。

私が退職してから、絵画教室に通いだしたのも、場所と時間を確保するためもあったんです。
それと、今よりも、もっと絵のスキルを上げて大人の方にも絵を教えられるようになりたいな・・・そう思ったからなんですね。
小学生の子供を育てながら、油彩画を描くということは、かなり難しいですよね。
油絵を描くと、テレピンなどの画溶液は匂いも出ますし場所も必要です、
それから、子供が小学生の時は目が離せません、母親の姿が見えないと不安になり、一人画室にこもって絵を描くことは難しかったですからね。
だから
長期の視点で考えるようにしましょう。
そのころは
私はリビングにスケッチブックを何時も置いて、子供がテレビなどを見ている間にスケッチをしていました。
子供が学校に行っているときは水彩画を描いていました。
水彩なら、ちょこちょこ制作を中断しても、絵筆が乾いて、筆をだめにしてしまったということがないからです
まとめ
*子供が小学生までは、割り切ってデッサン、水彩画の制作を行うという方法もあります。
*油彩画は絵画教室で時間と場所の確保をして制作するようにして、少しづつでも描くようにしていました。
*100号近い油彩画を制作して、公募展に出品したのは、子供が中学生になってからです。
*絵を描くということだけは継続していきたいところです、そうしないといざ絵を描こうと思っても、なかなか自分の思うとおりに手は動いてくれませんからね。
退職してから、絵を描いてみようとしたらなかなか形が描けなくて最初は大変でした。
*絵は必ず描ける時間がとれる時期がくるのでその時におもいっきり絵が描ける準備をしておきましょう。
*それから、絵を描いている人たちを見て焦らないということも大切なことだと思います。今できる事をすこしづつでもやっていくことが「続けること」だと思うからです。